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ぼちぼちいこか
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ぼちぼちいこか

森毅(著者)

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ぼちぼちいこか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 実業之日本社/
発売年月日 1998/07/18
JAN 9784408102757

ぼちぼちいこか

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2017/09/10

ほっとする。 老人のようにいつも「暇」を生きていたい。そこには目的もなにもない。 〇以下引用 世間が認めてくれないとこぼす若者がいるが、そんなに早く認めてもらうのは損だ。お役所などでは、最初に認めてもらうと一生が保障されるようなところがあったが、そのことが現代日本の腐敗の根...

ほっとする。 老人のようにいつも「暇」を生きていたい。そこには目的もなにもない。 〇以下引用 世間が認めてくれないとこぼす若者がいるが、そんなに早く認めてもらうのは損だ。お役所などでは、最初に認めてもらうと一生が保障されるようなところがあったが、そのことが現代日本の腐敗の根元だろう。 最初から認められようと思うから、自分の芸を生かせないのではないか。とくに、執念だの、努力だので売り込むのは最低。 努力の跡を見せては芸が粋じゃない。いろいろと苦労してもよいが、舞台で舞う時は、気ままに踊るもの。忙しいのを自慢するのは、努力を自慢する ★このごろの若者は、スケジュールをつめすぎる。ほとんどスケジュール依存症。長い休みあどは、せめて一日で良いから、スケジュールに空白を作る事を、学生にすすめていた。そのときに思いついたことをなにかしてもよいし、することがなければ退屈していればよい。退屈も青春のカリキュラム、 ★どうせ老人になるとスケジュールも空白が増えてまだらになる、退屈を楽しむすべを持っていないと、首でもつらねばならぬ →まさに、退屈だから〇〇する(さしてエネルギーを割いているわけでもなく)程度で良いかもしれない。なにごとも。この退屈に慣れる事から始まっていくことが有る気がする。忙殺の方がかえって楽かもしれない なにかが評判になって困るのは、同じような注文がくること。そりゃあお客さんの注文だから、聞かないわけにはいかず、あちこちで同じようなことをやっていると、多少のバリエーションの違いはあっても、重なりが多くなる、その分だけ芸が安定するようなものだが、安定というのは、先細りのことでもある。そしてなにより、自分自身にとって、自分の未来の可能性をせばめる。不安定な未完成があってこそ、未来がある ひとつの考えで安定してしまっていては、自分の成長が止まってしまうということ。 だれも認めてくれないと思っているのは、認められ方の方にこだわっているのではないか。若さの才を認められるのと、中年の味を認められるのととは違う。それでも、若いころに、売り込まなかった芸を認める人が出て来るのは中年のころが多い 自分がなにかの意見を持っていても、それと反対の意見を考えるほうが、考えに深みが増す 異見を聞いてだめになるようなら、もともとその意見が浅かったということ 一筋の道など自慢するものじゃない 歳をとってまで、元気で長生きなどと言われたくない ★自由というのはなにかをすることではない。歳をとって、目は多少かすんでも、足腰が弱ってうろつけなくなっても、それなりに気楽に生きていきていくのが自由。あまり先のことを考えずにすむだけ、老人は自由になれる もともと僕は向上心のないほうだった。いくら時代が気に入らなくても、そのなかで自分ひとりの生き方を見つけていくよりほかない 気楽なのは、成功を求めていないからだろう。成功を考えなければ、蹉跌もない。 人生の目的を何かをすることのように考えるのは、壮年の論理であって、それができなくなったときのことまで考えれば、存在としての自在さだろう。一生を老人の側から考えてみれば良い。とくに青年は、壮年の目だけではなく、老年の目を持った方が、生き方がしなやかにある

Posted by ブクログ

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