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文脈病 ラカン・ベイトソン・マトゥラーナ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社/ |
発売年月日 | 1998/09/10 |
JAN | 9784791756599 |
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文脈病
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
この著者の文章表現に惹かれるものがある。先週の日経夕刊で連載記事が紹介されており、その初版本が図書館にあったので一日だけ借りて読んだ。精神科医の専門性と随筆的な思考を織り交ぜた論考は面白いが難解でもある。拾い読みするだけでも興味深かった。目次では宮崎アニメや吉田戦車なども目を引い...
この著者の文章表現に惹かれるものがある。先週の日経夕刊で連載記事が紹介されており、その初版本が図書館にあったので一日だけ借りて読んだ。精神科医の専門性と随筆的な思考を織り交ぜた論考は面白いが難解でもある。拾い読みするだけでも興味深かった。目次では宮崎アニメや吉田戦車なども目を引いたが、表紙の絵にもあるダーガーがもっとも引き込まれた。こんな人生もあるのかと。外部と遮断された非現実的な世界を描き残したこの人には共感できないけど、絵はインパクトがある。普通では思いもつかない。 ネットでも読みやすい文体で記事があってラカンという人がフロイトの系譜を次いでフランスでは人気を博していることを知る。
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内容を紹介せずに論文を引いたり、随所にラカン用語が顔をのぞかせていたりで、大分難解で理解できないところも多いが、なぜか面白い。ジジェクのように、作品の面白さを一刀両断のもとに看破してしまうところにある面白さであろうか。しかし、後半はラカンの理論が万能ではないことに自覚的で、他の学...
内容を紹介せずに論文を引いたり、随所にラカン用語が顔をのぞかせていたりで、大分難解で理解できないところも多いが、なぜか面白い。ジジェクのように、作品の面白さを一刀両断のもとに看破してしまうところにある面白さであろうか。しかし、後半はラカンの理論が万能ではないことに自覚的で、他の学説との接続を図ろうとする謙虚さがあるように思った。肝心の内容が私の力不足で良く理解できないのだけれど……そのうち再読したいと思う。
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ラカン、ベイトソン関連のタームをしっかり把握していないと、読解には体力を使う。一度迂回してから再挑戦したい。 前半はよく知られた漫画、映画をラカン的精神分析で切り刻み、痛快。 前半を例示として、後半は「オートポイエーシス」に向かって、精神分析の前提から真っ向に接続していく。...
ラカン、ベイトソン関連のタームをしっかり把握していないと、読解には体力を使う。一度迂回してから再挑戦したい。 前半はよく知られた漫画、映画をラカン的精神分析で切り刻み、痛快。 前半を例示として、後半は「オートポイエーシス」に向かって、精神分析の前提から真っ向に接続していく。 真理はそれが存在するだけでパラドックスを孕む →オートポイエーシスは主体と客体が本質的に抱える矛盾から逃れている →オートポイエーシスは真理になりえない という限界を認めつつも、自己創出しているかのようなシステムとして描写されるその事実を、精神分析で得た構造に接続している。 【参考にしたい文献】 花村誠一 ウイリアムバロウズ ドゥルーズとガタリ スラヴォイジジェク
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