バカカイ ゴンブローヴィチ短篇集

ヴィトルドゴンブローヴィチ(著者), 工藤幸雄(訳者)

• 内容紹介: 内容:クライコフスキ弁護士の舞踊手. ステファン・キャルニェツキの手記. 計画犯罪. コットウ-バイ伯爵夫人の招宴. 純潔. 冒険. 帆船バンベリ号上の出来事. 裏口階段で. ねずみ. 大宴会. 自由に読み返そう、ゴンブロ-ヴィチを、歴史を 西成彦著
• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 1998/02/24
• JAN: 9784309202983

商品レビュー

2013/01/03

「超・密集集団を率い先陣に立ち、超・突撃する超・国王は夜の闇へと溶け込んで行った」
上記のような「なんのこっちゃ」なお話ばかりが詰められた超・短編小説集。素晴らしすぎる。
笑いのために何をどう書き、どう訳すべきか、ということの教科書みたいな作品。真顔で草を生やし続けるがごとき静かな抱腹絶倒が襲いかかってきます。
文学って、自由だなあ(小並感)。

2011/01/04

（諏訪）有用な「意味」で隅々まで満たされ、整然と秩序づけられたこの世界の中に、あえて唐突に「無意味」を乱入され、時空に裂け目を生じさせる。それが「ダダ」という破壊活動。
種村も澁澤も三島も絶賛したゴンブローヴィチ
言語芸術的なある種の破壊衝動がある
それはいわば命がけの悪ふざけ、命がけの幼稚さ、そう呼ぶしかない、人の真の実存への、禁じられた、おそるべき跳躍だった