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完本 池波正太郎大成(6) 鬼平犯科帳(3)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1998/08/20 |
JAN | 9784062682060 |
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完本 池波正太郎大成(6)
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
鬼平漬けの毎日に多少飽きてもきているのが本音だが、それでも読まずにいられないのは何故だろう。この本を返してしまったら今度いつ読むことがあるだろうかと思うし、何か思いがけないことでも起きたらとか、また誰か登場人物に変化があるのではと思うからだろう。 水戸黄門と同じで最後は「火付け盗...
鬼平漬けの毎日に多少飽きてもきているのが本音だが、それでも読まずにいられないのは何故だろう。この本を返してしまったら今度いつ読むことがあるだろうかと思うし、何か思いがけないことでも起きたらとか、また誰か登場人物に変化があるのではと思うからだろう。 水戸黄門と同じで最後は「火付け盗賊改め長谷川平蔵である。神妙にお縄につけ」と平蔵が一喝し華々しい捕物が終わると何故か溜飲が下がるのだ。毎回同じといってしまえばそこは格別の変化はないのだが、そこに至るまでの平蔵には変化がある。最初の頃に比べればいつも疲れている。これは作者自身の疲れなのではないのだろうかと思うくらい疲れている。 この本には昭和50年から53年に発表された長編2編を含み収録されているが、さすがに長編のあとには作者も息抜きかと思うような作品な気がするが、この長編、特に「鬼火」は心踊る。 事件の発端の謎、進まぬ探索、思いがけないところからほぐれる糸。そして一気に火盗の面々が悪党どもを包囲して行き、ついにその押し込みの日がき、平蔵のキメ台詞「火盗改めである、神妙にいたせ」で始まる大剣劇。 長官に絶対の信頼を置く同心与力はもとより密偵たち、家族、友人たち、それらは全て私の知り合いのような気がしてくる。 作者は疲れている。それでもファンを裏切ることなくこのあとも書き続けるのかと思うと何か言葉に出来ないが感慨がある。
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