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斑鳩王の慟哭 中公文庫
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斑鳩王の慟哭 中公文庫

黒岩重吾(著者)

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斑鳩王の慟哭 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1998/09/18
JAN 9784122032392

斑鳩王の慟哭

¥110

商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2018/03/13

みんな大好き聖徳太子が主人公の、『紅蓮の女王』に接続するようでしない作品。『紅蓮』以降の推古天皇がしっかり出てくるんだけど、なんか『紅蓮』の時と人が違う!!でもその変わりようにも逆にリアリティを感じる。 超長編だが『紅蓮』よりも遥かにレベルの高い面白さに達しており、一気に読める...

みんな大好き聖徳太子が主人公の、『紅蓮の女王』に接続するようでしない作品。『紅蓮』以降の推古天皇がしっかり出てくるんだけど、なんか『紅蓮』の時と人が違う!!でもその変わりようにも逆にリアリティを感じる。 超長編だが『紅蓮』よりも遥かにレベルの高い面白さに達しており、一気に読める。聖徳太子の懊悩は様々あるんだけれど一読者として最も心を打たれたのは母親に対する想いだった。怨念の塊と化してしまった母になんとか安らかになって欲しいと願いつつ、そのあまりに重い負のエネルギーにたびたび引きずり込まれそうになり、優しくできない太子…。自ら唱えた「和を以て貴しとなす」を身近なところで実践できない歯がゆさ。 最後の山背大兄王が死ににいくシーンを、「玉虫厨子」の側面に描いてある「捨身飼虎」の伝説に準えてるのはうまいなぁと唸ってしまった。

Posted by ブクログ

2012/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おそらく、とても丁寧に歴史を追っていて、 そこに筆者の捉えた人物像を織り交ぜて描いているのだと思う。 今まで詳しくなかったこの時期の登場人物を覚えることができた。 でも物語としてはそんなに面白くはなかった。 人物の形容が最初から最後までずっと一緒でくどかった。 物語の序盤に用意された人間関係から、 変化が乏しいまま終わってしまった。 厩戸は政治家であることと仏教者であることの板挟みのまま、 山背大兄王は父を越えられないことを悩んだまま、 間人皇后は自分の薄幸を恨んだまま… そういった葛藤などが、単調に説明されるだけではなく、 もう少し人物関係のエピソードのなかで読みたいと思う。 小説として読み進めるには少し体力がいる作品でした。

Posted by ブクログ

2012/03/22

これは斑鳩に移り住んだ晩年の厩戸皇子(聖徳太子)とその息子(山背大兄皇子)を中心に上宮王家の滅亡までを描いた歴史小説です。 聖徳太子は以前から好きで他にも何冊か本を読んだことがありますが、それまでの超人・聖人なイメージとはかけ離れたこんなに普通に迷ったり悩んだりする人間らしい厩...

これは斑鳩に移り住んだ晩年の厩戸皇子(聖徳太子)とその息子(山背大兄皇子)を中心に上宮王家の滅亡までを描いた歴史小説です。 聖徳太子は以前から好きで他にも何冊か本を読んだことがありますが、それまでの超人・聖人なイメージとはかけ離れたこんなに普通に迷ったり悩んだりする人間らしい厩戸像は初めてで新鮮でした。 また、あとがきに書かれていましたが、作者は平成4年に公表された欽明天皇を葬った古墳の石室内の写真をヒントにこの小説を書き上げたそうで、ひとつの新しい事実に対してこれだけのことを想像できるとはさすがです。というか、私は、推古朝の政治は厩戸と馬子が中心に行われていたと習ってきましたが、実は推古女帝は圧倒的な権力者として二人の上に君臨していた、という事実は衝撃的でした!

Posted by ブクログ

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