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中央流沙 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | 「砂の器」や「点と線」の著者・松本清張が贈る、官庁汚職の実態を描く推理長編小説。課長補佐が謎の事故死をする。しかも、その遺体を遺族の家には運ばず官舎に安置すると聞いた総務課員は、疑惑を抱く。しかし、長い下積み生活の習性から独り胸におさめた。ところが、それを知った下級官僚は…。 |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1998/09/18 |
JAN | 9784122032354 |
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中央流沙
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中央流沙
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
ある小官僚の抹殺と同…
ある小官僚の抹殺と同じようなストーリーですね。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
農林省という国のトップ内で起こった汚職がテーマ。 もちろん人は死ぬのだが、課長や部長などの階級の大義名分さ、組織のトップは下の人間をどういう目で見ているのか、政治家や警察という公的な機関がどれだけ汚れた世界かを克明に描かれている。 大抵のミステリー小説では個人での犯行が多数だが、本書は政界とも裏で繋がった省庁という国家権力ぐるみでの犯行である。 フィクションではあるが、自分たちの保身のためなら部下を平気で切り捨てる非情さにはゾッとした。 しかもそのゾッとした恐怖は、包丁を振り回す犯人を見て抱くものとは違い、暗黙的に空気のように静かに抱くものであった。 9/14追加 補足すると、本書に正義なんてものは存在しない。 汚職事件が起きようと、人が殺されようと、それは権力を持った人たちを守るための生贄でしかない。 上司の命令は絶対、不正や汚職は絶対に隠し通す、組織のために死ぬのは当たり前、出世街道を歩むためならどんなことでもする、裏でどんな汚いことをしようとエリート組はどんどん出世する。 これのどこに正義なんてあろうか。 あるのは汚れきった偽物の秩序だけだ。 本書の最大の魅力を言うとすれば、不合理すぎる結末だということだ。 正義が勝つとは逆に、悪が最後に笑う時に抱く”胸糞”を僕は抱かずにいられなかった。 悪事を働いた権力者たちはのうのうと笑い、殺された課長補佐の死を悲しむ者は誰一人おらず、その家族でさえ彼の死を結果的に利用した。 きっと本書を読めば、あなたはきっと思うだろう。 「ふざけるな」と。 本書は、そんな理不尽がまかり通る現実の闇を反映したものである。
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官僚もの。 テレビドラマで内容を覚えていたため、ずっと積読になっていたが、読み始めたら面白さに一気読み。 汚職疑惑により課長補佐官が警察の取り調べを受ける。 キャリアではない小官僚の山田事務官の醒めた自虐的な視線が面白い。
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