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読書療法から読みあいへ 「場」としての絵本
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読書療法から読みあいへ 「場」としての絵本

村中李衣(著者)

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読書療法から読みあいへ 「場」としての絵本

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 教育出版
発売年月日 1998/09/07
JAN 9784316329703

読書療法から読みあいへ

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2014/06/17

内省を基盤にした、人間と人間とのつながり。研究者としての、また、一人の人間としての村中さんの軌跡を通しながら、「わたしはこれでいいのだ」と思えることができた。それは、村中さんと私の胡散臭さに対する鋭い嗅覚が残っていたからこそ、進むことができた軌跡であった。 絶版になっているのが...

内省を基盤にした、人間と人間とのつながり。研究者としての、また、一人の人間としての村中さんの軌跡を通しながら、「わたしはこれでいいのだ」と思えることができた。それは、村中さんと私の胡散臭さに対する鋭い嗅覚が残っていたからこそ、進むことができた軌跡であった。 絶版になっているのが、残念な本である。 ・病院という場所は、長い空白の時間を強いる反面、拘束し、急かし、待たない場所でもある。「ちょっと待っててね」「今忙しいからね」「あとでね」。そして、「急いちょうだい」「ぐずぐずしないで」「~までに~しておいてください」ところがこれらは、病院だけでなく、学校、家庭、日本社会全体にあること。 ・人は概して、学校に行けなかったのが行けるようになった、痴呆の症状が軽快したなどのような顕著な変化をして、「変わった」といいたがるが、人は日々、瞬間瞬間、新しく生まれ変わっている。逆に変わらないものにも愛しい目を向けられようになりたい。 ・(高齢者との読みあいで)今ここにいて、自然界の営みをこのからだにじんと感じたり、幼いもののありようを見守ろうとしたりする自分に気づくことがとても大事。それは、現在を生きている自分の肯定につながり、生きている実感にもなる。 ・じいちゃんばあちゃんにとって、「明日のための今日」という発想はあまり意味をもちません。「今日のための今日をどのくらいていねいに鮮やかに、自分のものとして生きるか」が大事。 ・(データの蓄積よりも)むしろ、読みあう相手と、ものがたりの間で、私の主観がどんなふうに揺らぎ、揺さぶられ、なにを聴きとり、なにを捨てたか。その道筋を、一本ずつていねいに残しておくことの方が大事な気がしています。 ・絵本の奥からきこえてくる、うたのようなもののことを私は仮に「えほんご」といっています。 ・「この人によんであげると効果があるかもしれない」という、対象者のかぎわけよりも、「この人と読みたい」という直観の方が、この「読みあい」には大事。 ・たぶんそれは、目的が、図書サービスではなく、関係性の回復にあるから。 ・絵本の読みあいは、四〇歳を過ぎ、解釈へ、解釈へと向かいがちな人生のベクトルを反対へ向け変えてくれようとしています。

Posted by ブクログ

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