フォークランド館の殺人 講談社文庫

ケイト・ロス(著者), 吉川正子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 講談社/
• 発売年月日: 1998/10/15
• JAN: 9784062639323

商品レビュー

2010/05/28

19世紀初頭のイギリ…

[文庫ＯＦＦ]

19世紀初頭のイギリス貴族社会を描く、ジュリアン・ケストルシリーズ第２作目。だれにでも愛される貴族アレクサンダーが殺され、父親の弁護士がケストルに犯人探しを依頼します。おまけに、なりゆきである貴族と賭けをし、１週間以内に犯人を探さなければならないというタイムリミット付き。捜査をするうちに、いい人だったアレクサンダーの恥部が次々と....。前作ベルガード館同様、楽しめます。きょうだい。。。これがキーポイントです。元スリで、今はケストルの従僕であるディッパーが愉快。

2015/02/26

ケイト・ロス　のジュリアン・ケストレル　シリーズ。濃厚なロンドンの貴族社会感が強く、最初のうちはそれが粘着して読み進み辛いが、後半、謎が次々と改名されていく様は圧巻。

2014/09/01

ケイト・ロス。私、好きなんですね～、彼女の作品。
日本にいた頃、作品は読んでいたのですが、思わぬところから手に入ったもので再読。
再読するまで内容を忘れていた・・・んですけど（笑）。
19世紀初頭のロンドンということで、この頃、探偵はいなかったと思うのです。
だから本当ならハードボイルドでもいいように思うのですが、とりあえず本格に分類しました。
この探偵役を頼まれたジュリアンが超～かっこいいのよ！
出生もわからないし、どうやって贅沢な暮らしをしているのかもわからない謎の人物なのですが、かっこいいからか？何故かお金があるみたい。ジゴロなわけなんですね～。
そしてワトソン役のジュリアンの従僕・ディッパーは元スリという人なのですが、本書でもいい味を出しています。
そして二人が華々しい上流階級の裏側の醜さを暴いていくことになります。
華々しい上流階級の生活や舞踏会の話など、女なら憧れてしまうといいますか、その描写もこれまたいと楽し！です。
当時の衣装のことなど興味深いですよ。
それでいて我らがヒーローは頭脳明晰、容姿端麗、それでいて謙虚。
う～～言うまでもありませんね。私はジュリアン様の虜～～ガハハ
確かジュリアンシリーズはもう1冊あったような気がします。探してみよっと！