本当は恐ろしいグリム童話

桐生操(著者)

• 内容紹介: 内容:白雪姫. シンデレラ姫. カエルの王子さま. 青髭. 眠り姫. ネズの木
• 販売会社／発売会社: ベストセラーズ/
• 発売年月日: 1998/07/05
• JAN: 9784584183458

商品レビュー

2025/10/12

刊行当時結構話題になった本でいつか読んでみたいと思ってたけど、期待通り面白かった！

作者曰くグリム童話は版を重ねるごとに修正を加えていて現代に伝わってるのは大分マイルドになっているらしく、この本では"初版の残酷で荒々しい表現を残しながら"、"自分なりの解釈と表現方法で形作ってみた"ものらしい。
初版の直接の訳というわけではないようなので多少脚色もあるのかもしれないが、内容的には確かにかなりの大人の様相。
一話目の白雪姫は"実は怖いらしいよ"とは知っていたが、背景やら何やらかなりグロテスクだった
逆に凄く腑に落ちるというか、納得感はあるのだけど

歴史的背景や隠喩の解説も交えて物語を進めてくれるので、その点も興味深かった。
続きもあるようなのでそっちも読むぞ〜

2025/09/22

グリム童話はグロテスクな話が多い。元ネタを知らないものもあるが差異がわかりにくい。ヨーロッパの歴史背景と合わせるともっと学べることも多いかも

2025/08/17

時代が変われば童話も変わるものなのだと思った。
絵本やディズニーで大人気の物語も、元々はこんな凄惨な意図がこめられていたとは。
ただ、程度の差こそあれ、数百年前も現代も、人間の性というものは変わらないのだとも思った。