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タマリンドの木 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 1999/01/07 |
| JAN | 9784167561055 |
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タマリンドの木
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タマリンドの木
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商品レビュー
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池澤夏樹が描く大人の…
池澤夏樹が描く大人の恋愛。自分の立場と相手の立場との間で苦悩しながらも、最終的にじぶんにとって何が本当に大切なものなのかを見極めようとする主人公に胸を打たれた。
文庫OFF
■はじめに 初版は1991年。日本では狂乱のバブル経済が終わった年。その当時に読んだから、約30年ぶりの再読。昨年、池澤夏樹が芥川賞を受賞した『スティル・ライフ』を読み返し、こんなに瑞々しい文体だったんだ⁈と再発見し、この『タマリンドの木』の再読に至る。 ■内容 会社員の野山は...
■はじめに 初版は1991年。日本では狂乱のバブル経済が終わった年。その当時に読んだから、約30年ぶりの再読。昨年、池澤夏樹が芥川賞を受賞した『スティル・ライフ』を読み返し、こんなに瑞々しい文体だったんだ⁈と再発見し、この『タマリンドの木』の再読に至る。 ■内容 会社員の野山は、タイのカンボジア難民キャンプで活動する女性 修子と、仕事の依頼をきっかけに出会い、恋に堕ちる。修子は救援活動に身を投じ、社会的使命と信念をもって生きている。 一方、野山は安定した会社員生活を送りながらも、自らの生き方に確信を持てず、心の奥で漠然とした空虚を抱えている。 偶然の出会いがふたりを近づけるが、修子はタイへと戻り、野山は日本に残される。日に日に彼女への想いは募り、難民キャンプ場へ赴く。 しかしながら、彼女はデング熱で療養中。病床で彼女の提案を受け、難民キャンプ場へ足を向け、彼女の仕事仲間らと交流を持つ…。 ■読みどころ この物語は、ふたりが再び出会い、どのような恋路を辿るかは本筋ではなく、“愛が自分自身を変えていく過程”を見つめる恋愛小説と言える。 一般に恋愛小説に見られる-出自・国境・道ならぬ恋–という外的障害に試され、翻弄される恋模様ではないが、ふたりを隔てるものは存在する。 それは「時代」。舞台は90年代初頭—携帯電話は限られた者しか使わず、インターネットの出現はまだ先。ゆえに、連絡といえば、電話か手紙。でも国際電話はバカ高で、手紙は数週間の時差を伴う。 会いたくても会えない。その通信の“遅さ”が、ふたりの想いを狂わせもすれば、逆に深めもする。今なら、すぐに返事がこないだけで、気持ちが揺れたり不安になったりするが、当時は沈黙と空白の中で発酵し、想像力が愛を膨らませ、同時に疑いも生む。 そう、このジレンマが物語を静かに苦く彩る。池澤夏樹はこの恋愛を“ふたりの関係”ではなく、“自分自身との対話”として描く。とりわけ男の懊悩・煩悶を克明に独白文体で切々と綴る。さながら、現代なら白石一文が得手とする世界。 相手を思う時間は、結局のところ自分を見つめる時間にほかならない。修子が自らの使命を貫くように、野山もまた彼女を追うことで自らの生の意味を問う。 恋は、彼の中で「愛する行為」から「生き方の選択」へと変化していく。そこに、外的障害を排した“内的障害としての恋愛”という池澤夏樹が伝えたかった、この物語の核心が屹立する。 ■感想 30年前、この物語を初めて読んだ時、その“静かな距離”はどこか幻想的で、新鮮に映った。 SNSやメールで即座に相手の心境や状況が届く今の時代に読み返すと、この「会えない時間」がどれほど尊いものだったかを気づかせてくれる。 距離があるからこそ、言葉を選び、想像し、信じようとする。即時性ではなかった「待つ」という時間が、愛の成熟を育てていた。それが、現代から見る『タマリンドの木』の美しさでもある。 郷ひろみが歌った、♫会えない時間が愛育てるのさ〜の一節はまるで、この小説の裏テーマのようである。ちなみに「よろしく哀愁」は51年前の楽曲。 情報も即時もない時代に、人は“愛する”ことの本質とまっすぐ向き合っていたとも言え、それは、今を生きる我々がとうに忘れている〈恋愛の原型〉のようで、静かにページの奥で息づいていました。 ■最後に 繰り返すが、この作品は「時代」というもうひとりの登場人物が効いている。 30年前といえば、僕は32歳。書棚に長らく眠っていた文庫本はすっかり日焼けし、ページはカフェオレ色に変色していたように、今回読み返し、当時には感じなかった“間”や“沈黙”の美しさが、今読むと胸に沁み、それって、人生の読み直しでもあるのね…と思った一冊。
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お互いに強く惹かれあう情熱的でピュアな恋なのに、2人の未来のことに関しては、お互いを尊重してそれぞれが冷静に思い巡られているのが、大人の恋愛だな思った。普通ならどこかで感情的な判断をしたり、言わなくても、いいことを相手にぶつけてしまったりしそう。
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