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ポル・ポトの秘密鉱山 ふたばらいふ新書7
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ポル・ポトの秘密鉱山 ふたばらいふ新書7

ガブリエル中森(著者)

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ポル・ポトの秘密鉱山 ふたばらいふ新書7

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社/
発売年月日 1998/04/10
JAN 9784575152401

ポル・ポトの秘密鉱山

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2018/05/27

◆ポル・ポトの狂信的な民衆支配を支えていたのは妖しく輝く紅い光。それは内戦と腐敗の温床にも…◆ 1998年(底本1992年)刊行。 著者は元中国「現代軍事」誌論説委員。  妖しい赤が魅力的なルビーの一大搬出地はタイ。不明にも未知であったこの事実は、ルビー鉱山の核がタイにあるこ...

◆ポル・ポトの狂信的な民衆支配を支えていたのは妖しく輝く紅い光。それは内戦と腐敗の温床にも…◆ 1998年(底本1992年)刊行。 著者は元中国「現代軍事」誌論説委員。  妖しい赤が魅力的なルビーの一大搬出地はタイ。不明にも未知であったこの事実は、ルビー鉱山の核がタイにあることを意味しない。  他方、東南アジア情勢は、外から窺い得るよりもはるかに各国間の戦争、国内の反政府ゲリラの跳梁跋扈、それに伴う内戦、これらへの近隣諸国や大国の干渉や影響力行使により左右されている。  そしてその対立・抗争の要因が、ルビー他の鉱山支配の帰趨に関わっている。ルビー原石売却が反政府活動の資金源になり、管理権限を巡る腐敗の温床とも化している。  本書は、アジア浪人を自称する著者が、TV番組の取材としてカンボジアとの国境近くのタイの鉱山へ接近していくルポとともに、ポル・ポト大虐殺の爪痕が鋭く刻まれるカンボジアでの中心的鉱脈の存在、この宝石を巡る抗争の内実と、その内部抗争が中国共産党の派閥対立(周恩来対江青一派)や、ソビエト共産党の影響、ベトナム戦争に絡む米国CIAの干渉に関連していることを、地域の歴史的変遷と重ね合わせながら叙述していく。  という意味で、やや纏まりに欠ける上、余計な自叙伝部分は愛嬌といって済ませ得るかどうか…。  しかし、著者は、経験値は高いよう。よって、その一種の特異な経歴に依拠する尖った発想があることは確かである。 ① 中国共産党の内部対立がポル・ポトを生んだ第一要因。 ② 真の殖民は植民ではなく、地域に、特に支配層に混血を生むことに成功した場合をいうのであり、当該地域での歴史的成功例としてはインド・中国・スペインを挙げ、米仏は成功しなかったとする見方。  日本なぞは殖民の名に値しないと宣う件(納得できているわけではない)。あるいは ③ 東南アジアの大陸地域の近世史以降を簡明に素描する点 も、一風変わった来歴によるものと言えそう。

Posted by ブクログ

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