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英語の意訳とはなにか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1998/06/10 |
JAN | 9784120028069 |
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英語の意訳とはなにか
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商品レビュー
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前半は、生成文法の、深層構造と表層構造という考え方を用いて、「一つの文章の表層構造には、複数の深層構造が対応する」(p.82)例、例えばFlying planes can be dangerous.のようなもの、と「一つの英語文を分析し、推測され特定された深層構造を日本語的な表層構造に翻訳的に再構成するとき、と同時に英語文化の論理と日本語文化の論理との間の文化翻訳の困難という点を念頭に置くとき、一つの深層構造に対して複数の日本語的な表層構造が対応し得る可能性があり、その可能性の範囲としてしか『妥当な意訳内容』を特定し得ない」(同)例を検討するもの。後半は談話文法の考え方に基づき、特に旧情報から新情報という流れや、文の結束性の点で、どのような英文が作られるかという点を、翻訳例とともに確認するもの。最後に、翻訳には欠かせない固有名詞の訳出について、発音の手がかりを知るためのフォニックスの解説が少しだけある。 見かけは、小さくて薄い(新書サイズで166ページ)ので、軽く読めてしまうだろうと思ったら、トマス・モアとかフランシス・ベーコンとか、カール・マルクスとか、決してサラサラっとは読めない、古き良き時代の受験英語で読みそうな英文がわんさか出てくるのが前半で、深層構造云々とか言う前に、自分の英文解釈力が試される英文だった。「読者の皆さんもF・ベーコンのいくつかの著作をどこかでお読みになられた経験がおありでしょうから」 (p.34)という、つまりこういう人がこの本の「読者」として設定されている。大学の研究収録みたいなものに載っていそうな文章だが、肝心の「意訳とはなにか」があまりよく分からないまま、瑣末なところに目が囚われてしまう。大学生の時とかバリバリ勉強している時代に読んだらもっと分かっただろうか。 全く本題には関係ないけど、マルクスは「一八四八年にロンドンに亡命し、一八八三年にロンドンでその生涯を閉じました。ハイゲイトの墓地の中の彼の墓碑は訪れる観光客の多さでも知られるところです。」(p.60)だそうだ。マルクスのお墓がイギリスにあるなんて、意外。あとemporium (p.62)っていう単語を初めて知った。(21/05/23)
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