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金属バット殺人事件 日本推理作家協会賞受賞作全集 47 双葉文庫
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金属バット殺人事件 日本推理作家協会賞受賞作全集 47 双葉文庫

佐瀬稔(著者)

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金属バット殺人事件 日本推理作家協会賞受賞作全集 47 双葉文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社/
発売年月日 1998/11/15
JAN 9784575658446

金属バット殺人事件

¥440

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2021/05/10

佐高書評集から。そんなこと、とてもしそうも出来そうもなかったって人が、とんでもない事件を起こしてしまった、という風に語られるところのもの。逐一論考していくと、色々とマズかった部分も目につくんだけど、でもそれをいちいち気付けるかというと、なかなかに難しいと思うし、自分のことに置き換...

佐高書評集から。そんなこと、とてもしそうも出来そうもなかったって人が、とんでもない事件を起こしてしまった、という風に語られるところのもの。逐一論考していくと、色々とマズかった部分も目につくんだけど、でもそれをいちいち気付けるかというと、なかなかに難しいと思うし、自分のことに置き換えてみても、確実に違った結果に至ることが出来たと言える確信もない。でも、我が事として考える一助たり得る、優れたノンフィクション。

Posted by ブクログ

2021/04/03

本田靖春氏の『誘拐』を読んだ後に、「ノンフィクションは、どうあるべきか?」を考察しましたが、 本書の佐瀬稔氏の『金属バット殺人事件』は、裁判記録を読み込み、被告の両親が生まれた故郷を訪ね、少年の生育記録を辿り、友人らへの取材、当時の社会情勢も交え、事件がどのようにして起こったかを...

本田靖春氏の『誘拐』を読んだ後に、「ノンフィクションは、どうあるべきか?」を考察しましたが、 本書の佐瀬稔氏の『金属バット殺人事件』は、裁判記録を読み込み、被告の両親が生まれた故郷を訪ね、少年の生育記録を辿り、友人らへの取材、当時の社会情勢も交え、事件がどのようにして起こったかを読者に提示する、ノンフィクションの王道と言える手法を取っている。 それによって、読者は事件の背景を知り、事件の要因に迫る。 少年は、明るく陽気な気質であったが、理由が定かでない家出を機に、おとなしく、目立たない存在へと変貌した。 事件が起きたのは、1980年、僕が中学1年生の頃だ。 数年後、僕も大学受験にチャレンジしたが、今なら受験失敗して就職という選択肢もスムーズに選択できようが、当時、重い空気の下、受験生にとって、就職という選択肢が受験生にとって”死”の宣告をも意味する選択肢であったことを思い出す。 ちょうど、少年らの世代ではなく、僕ら世代のことであろうが、当時、僕達世代は、”新人類”などと呼ばれていた。 著者・佐瀬稔は、所々で、バタ臭い自分達と異なり、洗練された、それまでの日本人と全く異なった人間の登場を書いている。 著者・佐瀬稔は、精神医学の専門書もよく読み込み、それまでの重い精神病とは違う、境界的な精神の病の登場を解説している。 そして、事件の背景、原因に、少年の精神的な病に求めている。 少し著者の主観が、被告の内面、心情に反映し過ぎという感はあるが、よくできたノンフィクションである。 評論などに与えられる日本推理作家協会賞受賞作である。 今では想像するのも難しいが、昭和の時代の社会の強い集団への帰属への要請などを考えた。 そこら辺も、事件に関わっているように。

Posted by ブクログ

2012/01/29

作者が故人と知り驚いた。同時に、よくぞこの名作を遺してくれたと感謝したくもなる。他の著作も読みます! 第38回(1985)日本推理作家協会賞評論その他部門受賞作。 ミステリ評論ではなく実際に起こった犯罪実録(ノンフィクション)がこの部門を受賞するのはまだ珍しかった。 瀬戸内シ...

作者が故人と知り驚いた。同時に、よくぞこの名作を遺してくれたと感謝したくもなる。他の著作も読みます! 第38回(1985)日本推理作家協会賞評論その他部門受賞作。 ミステリ評論ではなく実際に起こった犯罪実録(ノンフィクション)がこの部門を受賞するのはまだ珍しかった。 瀬戸内シージャック事件のノンフィクション福田洋「凶弾」が乱歩賞に応募し最終候補に残るも、栗本薫「ぼくらの時代」に負けたりしたこともあった。無事出版され映画化されたけど主演が石原良純のせいか2週間で打ち切りに。閑話休題。 金属バットにより浪人生が両親を撲殺…って当時はものすごい衝撃だったのを思えてる。山下公園の高校生ホームレス(当時は「浮浪者」と言ってた気がするが)襲撃殺人と並んで80年代前後のパラダイムシフトを象徴するような事件だった。90年代以降もっと少年犯罪(20代の起こす犯罪も)はすごいことになっていくのだけれど。

Posted by ブクログ

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