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ルル・オン・ザ・ブリッジ 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1998/11/01 |
JAN | 9784102451052 |
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ルル・オン・ザ・ブリッジ
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ルル・オン・ザ・ブリッジ
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商品レビュー
3.9
7件のお客様レビュー
著者初めての映画化の…
著者初めての映画化の脚本。不思議な石をきっかけに惹かれあう男女の物語。
文庫OFF
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※このレビューにはネタバレを含みます
オースターが監督した映画の脚本。 イジーが怪我から復帰した後、ありえないことや奇妙なことがたびたび起こるので違和感を持ちながら読んでいたが、その理由はラストシーンで氷解する。なるほどという感じである。イジーという中年男性が抱えていたものも何となく想像できる。 不思議なのは、現実にはイジーとシリアはお互いの姿を見ていないということ。イジーの脳内イメージと考えるのが普通だと思うが、シリアの脳内イメージであるという考え方もありうるのではないかとちょっと思った。 そして本編より面白いかもしれないのが、巻末のインタビュー。監督(オースター)、撮影監督、プロデューサーなどにインタビューしていて、かなり読み応えがある。クリエイターの心の内や、映画製作の苦労話などが読めて非常に興味深い。 サルマン・ラシュディをキャスティングしようとしたところ、スタッフが身の危険を感じたと書いてあって何かと思ったが、イスラム教から狙われている人物だったのか。すごい話だ。 脚本、映像、インタビューの順に読むのがおすすめ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
学生の頃オースターを集めていました。昨夜久し振りに手に取りました。思いの外良かったです。 まず、独特の脚本形式。 分かりやすく簡潔にキーワードや情景、表情が描写され、それが読んでいるとリアルに想像でき、イメージに溢れていて良かったです。ただ、ストーリー自体の奥行きはインタビューをよんだ方がなるほど、と思えました。 ストーリーですが、インタビューを読まなくても楽しめます。 私が好きなのは、主人公がごくごく普通にありふれた人物だと思えるからです。 何か大きな罪を犯した訳でもなく、かといって人に尊敬される人間性でもなく、怒りっぽくて、誰かを愛せないのが苦しい。 とてもリアルに思えました。 ただ、そこはやはり小説。スパイスがちりばめられてます。ファンのいるサックス奏者だったり、そして何よりニューヨークで生きる厳しさとロマンが全体的に漂ってます。 主人公は男性なのですが、なので男性目線が強くて、たまに配役の性別をひっくり返して想像し直して読みました。すると中々スリリングで甘くて素敵な一時を楽しめます。 最後にオースターの解説ではっきりとしたオチが分かります。 私が面白いなと思ったのは、死ぬ前の刹那の時間、キリスト教は罪を改める事で天への道が開く、と言うのをどこかで聞いたことがあったからです。 随分都合が良いなと昔は思ったのですが、今は違うかな。 生きているうちに自分の行いを沢山恥じることがある。他人から見ればささやかなものかもしれませんが…。そこで、誰にも言わなくても、ずっと罪の意識を感じて生きてきたとき、その罪悪感、申し訳なさに気付いているだけで、人は立派なのではないかと思いました。 誰かに迷惑をかけて、不義理をしたとしても、気にしない人は気にしない。 罪の改め、は仏教とは違うシステムだと思うのですが、人の良心についてひっそりと思い走らせることが出来て、すごいなと思いました。 この本を読むと、愛や人生の良さを深く感じれて、なかなかいい読書経験が出来ました。 ストーリーの中で複雑に交差するいくつもの世界が、色々な人が住むニューヨークならではで、ニューヨークを良く知るオースターはおしゃれだなと思いました。
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