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ぼくは黄金の国へ渡った
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ぼくは黄金の国へ渡った

ロレンスイェップ(著者), 夏目道子(訳者)

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ぼくは黄金の国へ渡った

定価 ¥1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店/
発売年月日 1998/08/31
JAN 9784198608958

ぼくは黄金の国へ渡った

¥550

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2009/07/14

時は1865年、中国広東省に住む漢民族一家の物語。14歳のオターは、満州族を追い払う<大事業>を成し遂げれば、中国は新時代に入ると聞かされている。オターの父親とおじさんは、<大事業>の資金のために<金山の国>アメリカへ出稼ぎに行っていた。そのため、オターは特権的な生活を送れるのだ...

時は1865年、中国広東省に住む漢民族一家の物語。14歳のオターは、満州族を追い払う<大事業>を成し遂げれば、中国は新時代に入ると聞かされている。オターの父親とおじさんは、<大事業>の資金のために<金山の国>アメリカへ出稼ぎに行っていた。そのため、オターは特権的な生活を送れるのだった。 ある日、父親とおじさんが一時帰国をする。ふたりは英雄だった。おじさんの話を聞いているうちに、オターもアメリカへ行き、中国の近代化と強化の手伝いをしたいと思うようになる。しかし、中国に残って懸命に商売をしている母親を置いては行けない。一度はアメリカ行きを諦めていたオターだったが、思いがけず満州人を殺してしまうという事件に巻き込まれ、急いで中国を出なければならない事態に陥ってしまった。そんなとき、オターは母親から出生の秘密を聞かされる。 読書の醍醐味のひとつは、自分では実際に体験できないようなことでも疑似体験できることです。この作品では、まさにそれを痛感させられました。もともとこの本は、ニューベリー賞作品の中で一番読むのを楽しみにしていた作品でもあります。そして見事にその期待に応えてくれました。 比較的高年齢の子どもたちを対象にしているらしく、字も細かいし内容も難しいので、人物関係や歴史など、内容を把握しながら読んでいくのは大変でした。でもその分、とても読み応えがあります。わたしの好きなニューベリー賞作品のひとつになりました。 このお話は歴史的事実として実際にあったことなのですが、かなり作者の希望的意図が含まれており、実際には不可能なことが起こったりもします。にもかかわらず、なかなかこちらの思うようにはならないところが、事実としての実感を与えています。 途中、『天空の城ラピュタ』を思い起こさせる場面がありました。非常に壮大なドラマです。寝転がって読んでいたのですが、読み終わった時、夏のはずなのにどうにも寒くて、思わず布団に潜り込みました。そのくらい疑似体験ができてしまう、すごい作品です。(2002.12.28)

Posted by ブクログ

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