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謎解き洛中洛外図 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2003/03/24 |
JAN | 9784004304357 |
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謎解き洛中洛外図
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
【二星潤先生】 歴史は暗記物とよく言われます。しかし、実際の歴史研究は「謎解き」であることを、この本が証明してくれています。京都の名所や風物を描いた洛中洛外図屏風で、屈指の名品は狩野永徳の代表作とされる上杉家本です。絵画史料解読の第一人者である黒田日出男氏が、狩野永徳の作品である...
【二星潤先生】 歴史は暗記物とよく言われます。しかし、実際の歴史研究は「謎解き」であることを、この本が証明してくれています。京都の名所や風物を描いた洛中洛外図屏風で、屈指の名品は狩野永徳の代表作とされる上杉家本です。絵画史料解読の第一人者である黒田日出男氏が、狩野永徳の作品であることを疑問視する新しい学説に挑み、誰がいつ、何のために制作したのかなどを推理していきます。その面白さは、まさに推理小説のようです。織田信長・上杉謙信・狩野永徳など有名人が多く登場し、文章もとても読みやすいので、歴史なんて面白くないと思っている人にこそ、是非読んでほしい好著です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
巨匠・狩野永徳が描いた安土桃山時代の京都の景色の屏風画は織田信長が上杉謙信に贈ったとされ、「上杉本」と呼ばれているそうですが、その根拠となる軍記などの信憑性は疑問だとの事。これまでの通説が事実なのか、描かれている京の街なみから描かれた時代を推定し、管領の大名行列が誰のものであるかを推定し、画風から狩野永徳に間違いないのか、それが初期・中期・後期なのか、そして織田信長がなぜ贈ることになったのか?描かれた年代から考え、かつ謙信との親交の厚さから考えて、初めに謙信に贈ることを考えた当事者は将軍・足利義輝であったのではないか、そしてそれを信長が現実に贈ることになったなどと著者の推理が続きます。著者の筆はこの本でも確信に満ちて、説得力がありました。
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[ 内容 ] 京都の市中・郊外の景観を描いた洛中洛外図屏風の中で、屈指の名品は狩野永徳作と伝えられる上杉家本。 だが近年、通説を疑問視する学説が登場し、学界に大論争を巻き起こした。 絵画史料解読に精力的に取り組んできた著者がこの「謎」に挑み、研究史をふまえた推理の過程を提示する。...
[ 内容 ] 京都の市中・郊外の景観を描いた洛中洛外図屏風の中で、屈指の名品は狩野永徳作と伝えられる上杉家本。 だが近年、通説を疑問視する学説が登場し、学界に大論争を巻き起こした。 絵画史料解読に精力的に取り組んできた著者がこの「謎」に挑み、研究史をふまえた推理の過程を提示する。 歴史家の謎解き作業を示す知的刺激にみちた好著。 [ 目次 ] 1 「謎」としての上杉本洛中洛外図 2 洛中洛外図の探究案内 3 研究史とその諸画期 4 「1547年の京都」説と反論・批判 5 「公方の構想」説と推理の立脚点 6 貴人の大行列と最初の仮説―永禄四年十二月二十三日 7 疑問と再考 8 史料の発見と「謎」の解決―永禄八年九月三日と天正二年三月 9 結論と新たな旅立ち [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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