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やし酒飲み 晶文社クラシックス
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 1998/05/25 |
JAN | 9784794912602 |
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
(出版社の解説)ここはアフリカの底なしの森。やし酒を飲むことしか能のない男が酒づくりの名人をつれもどしに「死者の町」へ旅立つ。頭蓋骨だけの奇怪な生き物。地をはう巨大な赤い魚。指から生まれた凶暴な赤ん坊……。幽鬼が妖しく乱舞する恐怖の森を、まじないの力で変幻自在に姿を変えてさまよう...
(出版社の解説)ここはアフリカの底なしの森。やし酒を飲むことしか能のない男が酒づくりの名人をつれもどしに「死者の町」へ旅立つ。頭蓋骨だけの奇怪な生き物。地をはう巨大な赤い魚。指から生まれた凶暴な赤ん坊……。幽鬼が妖しく乱舞する恐怖の森を、まじないの力で変幻自在に姿を変えてさまよう、やし酒飲みの奇想天外な大冒険。魅惑の幻想譚。 ―――――――――― まあ、一言で言えばアフリカ版遠野物語かな。荒唐無稽・予想もつかないストーリーでなかなか楽しい。 しかし「です・ます調」と「である調」や長文と短文が混在したり、「これがxxxxの始末記です」と言った伝承の時に使われる締めの言葉が気まぐれに入ってくる。統一性が無く、何とも読みづらいのです。 解説によれば、ナイジェリア人の著者のチュツオーラは、現地語(ヨルバ語)の言い伝えを一言ずつ英単語に置き換えるようにして書いたもので、原文そのものが熟れ(こなれ)ていない英語らしい。それに加えて、訳者(東大卒の学者さん。アフリカ文学者)にも問題がありそう。150ページほどの本文に対し30ページ以上にわたる解説がついているのですが、これがいかにも学者さんの文章で、基礎知識に乏しい素人に対する配慮もなく、学問的正確性のためかやたらと面倒な単語を用いた複雑な構文になのです。読んでいて半分も理解できない。 結局のところ、この物語は現地語を重視してで英語化され、さらに学問的バイアスをかけて日本語訳した~つまり2段階の癖のある翻訳を通した結果らしい。どっちが問題なのか・・・。他の人の訳が読んでみたいなぁ。 ―――――――――― 調べてみると、だいこくかずえさんという人がチュツオーラの別の物語を訳していました。それに合わせWeird Fiction Reviewという雑誌がチュツオーラの息子にインタビューした記事の翻訳もしているのですが、それによると 「父はヨルバの言葉、思想、使用法をそのまま英語に移し替えることを好んでいたんだなとわかりました。英語で同じ意味をもつ言い方を見つけたり、イギリス人がするような表現を選ぶよりも。(中略)たとえば「秒」という言葉は、ヨルバでは「目がキラリとする瞬間」のように言います。そういう表現を父は本の中で使っているのです。そのような表現はたくさんあり、多くの人は父が言葉をねつ造したり、文法の欠如からそうしているのだと考えましたが、このような表現は日々のヨルバの表現法であり、考え方や行動から来ているのです。」 と書かれています。また、だいこくさんの感想として 「今回訳してみて思ったのは、10年前に訳したときほど違和感を感じなかったということ。チュツオーラの英語は奇妙でおかしい、ということになっていますが、そう言うほどのこともないな、と。どちらかというと、生真面目な学校英語のような印象も。確かにいわゆる文学的表現というものはないし、でもそれは民話という性質からくるものでもあり、稚拙に見える表現も、民話や童話の手法と思えば特に言い立てるほどのこともない。」 と書いています。 実際だいこくさんが訳した「有害なお客・アジャンタラ、生まれる」を読んでみましたが、民話的な言い回しは有るものの読みづらさは感じられませんでした。 https://www.happano.org/tutuola-j
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酒を飲むしか能がない主人公は、死んでしまった酒造りの名人を探す旅に出る。 神や精霊、奇妙な生物がたくさん登場する、アフリカ版『ゲゲゲの鬼太郎』のような作品。 日本もしくは欧米的常識が通用しない。 各町での滞在時間が長い(数ヵ月から一年)のも悠長でアフリカ的。 (結局、やし酒造り...
酒を飲むしか能がない主人公は、死んでしまった酒造りの名人を探す旅に出る。 神や精霊、奇妙な生物がたくさん登場する、アフリカ版『ゲゲゲの鬼太郎』のような作品。 日本もしくは欧米的常識が通用しない。 各町での滞在時間が長い(数ヵ月から一年)のも悠長でアフリカ的。 (結局、やし酒造りに会うまでに10年かかているというのに驚いた)
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死んだやし酒作りを探すために「死者の国」へと向かう奇想冒険譚。次々と起こる出来事に正月ボケの脳みそで読んだからか、テンポよく読めてるはずなのに何ひとつ訳のわからぬまま物語に流されていくような感覚でした。
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