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絵のなかの散歩 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1998/08/01 |
| JAN | 9784101407227 |
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絵のなかの散歩
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絵のなかの散歩
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
1973年刊。洲之内徹の最初のエッセイ集、この時すでに60歳。でも、筆運びも感性も若々しい。この本が先駆けとなって、翌年から『芸術新潮』に「気まぐれ美術館」の連載が始まり、13年のロングランになる。 全部で38篇。作品や画家を語りながら、自分を語る。冒頭の一篇、5年前の夏、三男が...
1973年刊。洲之内徹の最初のエッセイ集、この時すでに60歳。でも、筆運びも感性も若々しい。この本が先駆けとなって、翌年から『芸術新潮』に「気まぐれ美術館」の連載が始まり、13年のロングランになる。 全部で38篇。作品や画家を語りながら、自分を語る。冒頭の一篇、5年前の夏、三男が京都で交通事故で亡くなった。19歳だった。そのことが書いてある。佐藤哲三についての話、森田英二についての話、愛車ダットサンの話がおもしろい。 佐藤哲三と森田英二は、その後「気まぐれ美術館」でも作品とともに何度も顔を出すことになる。いわば常連。
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「どんな絵が良い絵かということを洲之内徹が書いている」というのを車谷長吉の随想録で読んだのだけれど、それはこの本の後書き『洲之内徹の狷介』をとったものでした。 日本人画家にまつわるエピソードを添えつつその絵たちのなんたるかを読ませてくれる趣向かと思って借りてきたのですが、洲之内の三男が交通事故で亡くなるという哀しいお話で幕が開き「これはヤバいもんだ」と気を引き締めて向き合うことになりました。 38の随想が載っているのですがそれはほとんど私小説でした。「し」は嘲りであり「わたくし」なんだと命懸けで『私小説』を書き続けた車谷長吉は洲之内徹の小説を「嘘のない作文」と評してダメ出しをしているのですが、そうやってこの随想録をベタ褒めするんですね。 《どんな絵がいい絵かと訊かれて、ひと言で答えなければならないとしたら、私はこう答える。買えなければ盗んでも自分のものにしたくなるような絵》とあって、そこから《写真家の土門拳さんが鳥海さんの「うづら」を画廊へ売りにきたとき、私はまさにそういう気持ちになった》とつづき、その『うづら』のお話になるのですがそれはぜひこの本で。 自分の身として解決したお話をひとつ。あたしはぜんぜん意識することなく「マチス」と言ってたのですが、妻に「マチスっていうのが面白いね。マティスってみんないうけど」って言われて、録画してあるNHKの番組名もたしかに『マティスの旅』だし、タイミング良く(悪く?)友人から「マティス」って書かれたメールまで来て、ああそうなんだぁなんて思っていたんですが、洲之内さんも「マチス」って書いてるわ。あたしはこれからも「マチス」でいきます。
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とても良かった。 私は明治、大正、昭和初期の日本人画家についてそれほど知識が無い。名前だってそんなに知らない。 だからこの本を読んでまず沢山の知らない画家の名前を知れたことが良かった。 それぞれの画家の私生活や性格まで分かって、当時の(洲之内さんが画商であった昭和36年〜)の日本のことも分かる。 何と言うのか、すごく新鮮な目線で画家を知ることができたように思う。 たとえば、美術館での解説と洲之内さんの書いている内容が同じであったとしても、洲之内さんの方は『絵好き』としてその絵に対峙しているからまるで違う内容のように感じる。 洲之内さんは画家とも友人関係にあったりするのでさらに画家に興味を持つことができる話が沢山あった。 ただ、残念なことに、私が読んでいた本は古本で、口絵がいくつか剥がされて無かった。靉光の『鳥』とか、鳥海青児の『うずら』とかがあったはずなんだけど無かったのがちょっと残念。 それから、文中にいくつも絵が載っているのだけど、それが白黒じゃなくてカラーだったらいいのにと思った。(まぁそうなると画集になって高額になってしまうのかも知れないけど。) とても良かったので洲之内さんの他の作品も読んでみたいと思っている。
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