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「故郷」という物語 都市空間の歴史学 ニューヒストリー近代日本2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 1998/07/20 |
JAN | 9784642037013 |
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「故郷」という物語
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1 「故郷」の空間 2 同郷会の世界 3 構成される「故郷」 4 「故郷」の実体化の試み 5 都市空間のなかのアイデンティティ 6 石川啄木の経験 7 「故郷」の物語のゆくえ
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国家の変化に呼応するようにして、「故郷」にまつわる議論が活況を呈するようになる。 とりわけ1930年代にうみだされた故郷に関しての言説は、小林秀雄の「故郷を失った文学」に代表されるが、大変興味深い。 生地から離れる=離郷ことで、「故郷」が確認されるのではなく、移動が当たり前とな...
国家の変化に呼応するようにして、「故郷」にまつわる議論が活況を呈するようになる。 とりわけ1930年代にうみだされた故郷に関しての言説は、小林秀雄の「故郷を失った文学」に代表されるが、大変興味深い。 生地から離れる=離郷ことで、「故郷」が確認されるのではなく、移動が当たり前となり、「故郷」の概念が一般化することで、「故郷」は人々によって学習され、時間的事後性や空間的移動がなくとも認識されるようになる。 一方、そうして「故郷」が一般化していくと、もともと東京におり「故郷」をもたないことが、回帰点の喪失を意味するようになり、「不安」へとつながっていく。 当時はやったシェストフ的不安も、その一端にこの「故郷」の不在=喪失の概念が関係していたのであろう。
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明治維新以降、日本の近代化が進む中で生じた人びとの移動。その移動が呼び覚ました「故郷」について、さまざまな史料から分析します。アンダーソンの『想像の共同体』に通底するものがあるように思います。
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