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完本 池波正太郎大成(5) 鬼平犯科帳(2)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1998/07/20 |
JAN | 9784062682053 |
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完本 池波正太郎大成(5)
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
ただいま鬼平、お休み鬼平状態で読む。充実。 この本の付録として編集者の文章が載っているが、池波正太郎は創作ノートを作っていなかったという。全ての登場人物がその頭の中に入っていたらしい。これだけ連作されると自然登場人物の数も膨大なものとなる。平蔵の家族や密偵たちはこれだけ読んだのだ...
ただいま鬼平、お休み鬼平状態で読む。充実。 この本の付録として編集者の文章が載っているが、池波正太郎は創作ノートを作っていなかったという。全ての登場人物がその頭の中に入っていたらしい。これだけ連作されると自然登場人物の数も膨大なものとなる。平蔵の家族や密偵たちはこれだけ読んだのだから当然身内のようになってきて私にもその大方の経歴などは解ってくるのだが、盗賊となると別。その親分子分の関係や師弟関係(?)となると混乱してしまう。その全てが頭の中に入っていたというから作者の愛情のようなものを感じてしまう。 中でも、その密偵のうちおまさには作者の思い入れが感じられる。登場する回数その仕事ぶり平蔵とともに寝る暇もないほど。 実在の人物である長谷川平蔵が火盗改め長官であったのは8年位なものか。それに対して小説の中の長谷川平蔵はその人気のため途中何ヶ月か休んだこともあるらしいが昭和42年に登場以来平成2年まで何と20年以上も連作されている。そうなると事件もどんどん増えてしまい平蔵は何ヶ月もかかる探索を一度にいくつも掛け持ちしなければならず同心密偵に至るまで寝る間もない働きという事になる。 当然ちょっと作者も疲れたのかと感じる様な話しもあるが、だんだんとその登場人物にたいし愛着が出てきたのだなと感じる話もある。おまさや茶店のお熊などがそうだろう。特におまさは大滝の五郎蔵と結婚させるなどその溺愛振りを感じる。 逆に雨引きの文五郎のようにもっと活躍するかと思ったら案外あっけなく死んでしまう人物もいるのだが。 あと同じ厚さで2冊、文庫本なら12、3冊といったところか。昨年の目標だったが何とか今年中に読み終えたいものだと思う。
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