散りしかたみに

近藤史恵(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川書店/
• 発売年月日: 1998/03/05
• JAN: 9784048730839

商品レビュー

2022/07/23

今泉探偵シリーズ3

歌舞伎座での公演中、毎日、決まった演目で桜の花びらが、たったの一枚舞い落ちる。

誰が、何のために、どのようにして、花びらを散らせるのか。

舞台に立つ、瀬川菊花は、弟子の瀬川小菊に、この謎を解くように言う。

小菊は、大学時代の同級生で、今は、探偵をしている今泉文吾と共に、調査に乗り出す。

しかし、今泉探偵は「調査をするのは、やめた方が良い」と言う。
小菊は、今泉の弟子の"山本くん"と共に、調査を続ける。

やがて、一枚の花びらが告白する許されざる恋と、歌舞伎界で起きた、三十年前の、悲しい真実が明らかにされていく。

歌舞伎の世界にとっぷりと浸かれる一冊。

2016/11/20

2016/11/17
このシリーズはなんか暗いなぁ
歌舞伎に限らず芸術というものに囚われた人は何を犠牲にしてもその道を追求するんだろうけど、それの悪い面ばかりが読後に残る感じ。
悲しみとかやるせなさとか。
凄みとか圧倒される感じとかが残ると全然印象が変わるんだけどな。

2012/05/03

今泉シリーズ。「ねむりねずみ」よりもこちらの方が好きです。

重たくてドロドロとしているのだけど、結末が気になって一気に読んでしまいました。

今泉、名探偵…っていうか別に何もしてない…（笑）
小菊、とてもいいです。このキャラ大好きだよっ。魅力たっぷり。