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語用論入門 話し手と聞き手の相互交渉が生み出す意味
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 研究社出版 |
発売年月日 | 1998/05/01 |
JAN | 9784327401184 |
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語用論入門
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図書館で借りた。 言語学の中の1分野に「語用論」という分野があると聞いて、図書館で借りた1冊。英語で言えばPragmaticsだ。言葉のあいまいさ、伝わり具合、コミュニケーションを通した結果・意味といったあたりを分析された学問ということが分かった。 この本は洋書を和訳したもの。そ...
図書館で借りた。 言語学の中の1分野に「語用論」という分野があると聞いて、図書館で借りた1冊。英語で言えばPragmaticsだ。言葉のあいまいさ、伝わり具合、コミュニケーションを通した結果・意味といったあたりを分析された学問ということが分かった。 この本は洋書を和訳したもの。その特徴が、引用した学者の名前がそのまま目次のセクション名になっていたり、略語がアルファベットで繰り返して出てきたりしている。とは言え読みにくくは無く、比較的スマートな文章が続いている印象だ。
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語用論の中でも、特にオースティン、グライス、サール、リーチ、ブラウン&レヴィンソンを中心に、それらの理論の基本的な概念が紹介されている。しかし、それらに対する批判や、語用論とは何か、社会言語学との関係や言語学の中で占める位置なども解説されており、初心者にとっては語用論に対する理解...
語用論の中でも、特にオースティン、グライス、サール、リーチ、ブラウン&レヴィンソンを中心に、それらの理論の基本的な概念が紹介されている。しかし、それらに対する批判や、語用論とは何か、社会言語学との関係や言語学の中で占める位置なども解説されており、初心者にとっては語用論に対する理解の深められる1冊となっている。(ちなみに語用論全体の一通りの知識を身につけるには、これよりも体系的で、かつ練習問題とその解答も付いている、小泉保編『入門語用論研究』(大修館書店)が良いと思う。) また、この本では例が豊富に載っているということも大きな特徴である。イギリス人ならよく分かるだろうなあ、という感じで、日本人にはなかなかピンと来ない例もあるが、それでも全体的には分かりやすく、そして面白い例が多いので、同時に語用論の面白さを味わうことができる。そういえば、この本の例からの引用がある、他の語用論の論文をいくつか見かけたことがあるし、とある大学院の入試問題もこの本の例から出ていたので、この本は語用論をやる人の基礎的な文献になっているということだと思う。
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