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わたしの渡世日記(下) 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 1998/03/09 |
| JAN | 9784167587031 |

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商品レビュー
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18件のお客様レビュー
高峰秀子が1975年に「週刊朝日」で半年にわたり連載した半生記。改めてまとめて読むと、貧困の幼少期から、大スターに寵愛される少女時代、大人の自我が芽生えてからの養母との激しい確執、その間もただひたすらに働きに働いて、やっと松山善三という魂をゆだねられる人に会ってからの幸せと、一大...
高峰秀子が1975年に「週刊朝日」で半年にわたり連載した半生記。改めてまとめて読むと、貧困の幼少期から、大スターに寵愛される少女時代、大人の自我が芽生えてからの養母との激しい確執、その間もただひたすらに働きに働いて、やっと松山善三という魂をゆだねられる人に会ってからの幸せと、一大叙事詩子が1975年に「週刊朝日」で半年にわたり連載した半生記。改めてまとめて読むと、貧困の幼少期から、大スターに寵愛される少女時代、大人の自我が芽生えてからの養母との激しい確執、その間もただひたすらに働きに働いて、やっと松山善三という魂をゆだねられる人に会ってからの幸せと、心打たれることばかり。 晩年の旅行や美味や生活のこまごまを綴ったエッセイにあふれる幸福感は、これらの苦難を背景に成り立ったとてもとても尊いものだと、改めて思うのです。
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大女優 高峰秀子本人がその半生を描いたエッセイ集の後編。大戦終了後の昭和20年以降の出来事が書かれているが、当時の様子がよくわかる。谷崎潤一郎や梅原龍三郎など著名人との交流も詳しく描かれており、ビジネス抜きで暖かく支えてくれる人たちが数多くいることが理解できる。よくわからず連れて...
大女優 高峰秀子本人がその半生を描いたエッセイ集の後編。大戦終了後の昭和20年以降の出来事が書かれているが、当時の様子がよくわかる。谷崎潤一郎や梅原龍三郎など著名人との交流も詳しく描かれており、ビジネス抜きで暖かく支えてくれる人たちが数多くいることが理解できる。よくわからず連れて行かれたシーンがいろいろと登場するが、その場面の描写や自分が感じたことは詳しく書かれており、その能力の高さに驚かされた。勉強になる本であった。 「キャバレーで見た、アメリカの士官たちに、すっかり感服してしまったのである。とにかく、女性に対して、実に礼儀正しいということ。ダンサーの控え室に行って、うやうやしくこれを迎えてくる。それがまったく身についた礼儀作法なのである。席にくると、必ず女の方から先に腰をかけさせる。征服者の士官が、被征服者のダンサーに対して、甚だインギンをきわめる」p10 「ステージから楽屋に入ると、米兵たちが「ハロウ!ミス、タカミネ!」と言いながら、手に手に贈り物を抱えてなだれ込んで来る。キャンデー、チョコレート、チューインガム、クッキー、ピーナツ...。ステージが1回終わるごとに、私の周りには贈り物が山と積まれて身動きも出来ない。ラストショーが終わると、劇場の楽屋口には真新しいキャデラックが横づけにされていて、私は成城の家まで送り届けられた」p10 「「昨日までの自分」と「今日の自分」のつじつまは絶対に合わないはずなのに、私はそれに目をつぶり、過去という頁をふせて見ようともしないのである。なんという現金さ、なんという変わり身の早さ。人気商売とはいいながら、こんなことが許されていいのだろうか。人には言えない、妙なうしろめたさが、私の背後に忍び寄って、夜となく昼となく、とがった爪の先で、チョイ、チョイと私をつつくのだ」p11 「男女平等の総選挙がおこなわれ、日本国憲法が公布された。憲法は国の進路や私たちが生きてゆく社会に秩序を与えるために無くてはならぬ大切なものだけれど、腹をすかした私たちにとっては、憲法よりも、今日の米、味噌、醤油こそ問題だった」p12 「昨日にこだわっていては生きてゆけない状況が、そこにはあったけれど、人間はどこまで慣れやすい動物なのか、われながら呆れるばかりであった」p17 「運命というものは、こちらがボンヤリ居座っていて、あちらさんから一方的にやって来るものではなく、こちらさんが積極的に切り開いていくものだと、私は思う。しかし私の場合はいつも、私が苦境に立つたびに、あちらさんからチャンスというお土産をひっさげて、私の目の前に出現した」p186 「当時のパンアメリカン機はもちろんプロペラ機で、それも南回りのパリ行きだけだったから、沖縄、香港、バンコク、カルカッタ、カラチ、ベイルート、ブリュッセル、そしてパリと、うんざりするほどの各駅停車だった。降りては飛び、飛んでは降りのくり返しででおよそ30時間ほどの時間がかかったことになる」p258 「(解説 沢木耕太郎)日本では、とりわけ映画女優による優れた自伝は皆無に等しい。そこには自分をさらけ出すことははしたないと考える国民性も与っているのかもしれないが、もしかしたらさらけ出すべき自己が希薄なのかもしれなかった。しかし『わたしの渡世日記』の高峰秀子は、日本の女優では例を見ない率直さで、自ら辿ってきた道筋を述べていた」p385
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戦後、『カルメン故郷に帰る』や『浮雲』『二十四の瞳』など映画史に残る名作に出演し女優としてのピークを迎える。結婚しささやかな家庭を築くも母はますます毒親と化し秀子を悩ませ続ける…。筆者の秀逸な文章もあってとにかく面白い。Netflixで映像化したら絶対面白いと思うんだけど…。 俳...
戦後、『カルメン故郷に帰る』や『浮雲』『二十四の瞳』など映画史に残る名作に出演し女優としてのピークを迎える。結婚しささやかな家庭を築くも母はますます毒親と化し秀子を悩ませ続ける…。筆者の秀逸な文章もあってとにかく面白い。Netflixで映像化したら絶対面白いと思うんだけど…。 俳優はもちろん、文筆家としても一流の方でした。
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