人生は「呼吸」で決まる 西野流呼吸法・体験者100人の実証

西野皓三(その他)

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社/
• 発売年月日: 1998/06/01
• JAN: 9784408320670

商品レビュー

2015/12/19

〔本から〕
「半年ぐらいで、どんどん変わっていきます。一つには人間の細胞は時間のかかるものでも三年たつと入れ替わりますから、生命エネルギーのあふれた、新しい、若々しい細胞になっていくと、エネルギーを受けたときの反応が変わってくるのだと思います。もう一つは、強い生命エネルギーを与えられると、それまで眠っていた細胞が目を覚ますのではないかと思います。人間の六十兆の細胞の半分は眠っているといわれますから」

美と感動の根源は、呼吸と動きの真髄を極めること

呼吸法の稽古においても楽しさ、心地よさが何より重要な目安になっており、決して苦しんだり、我慢してはいけないことになっています。

人間は生きていること自体が本来楽しいのです。

最終的には腸管内蔵系（ガット）が絶対的な判断を下すのです。古来より、決心することを「腹をくくる」「腹を決める」といい、英語のガットフィーリング（gut
feeling)も判断力を表しています。

「気は三代を一代で成す」

”開かれた身体”ー「自分が変わらなければ周囲は変わらない」

腹式呼吸であること、不要な力を入れないで体を緩めて肩の力を抜くこと、膝を少し緩めることなど

現代は、人間が「身体で動く」ということを忘れて、脳と身体が乖離してしまうという、生命の新たな危機に直面している時代だといえましょう。

生物学的に見ると、もともと脳は人間の中心ではなく、一番最後に生まれた身体の能力を最高に生かすための優秀なパーツなのです。つまり、腸管内蔵系は脳も含めて、人間の身体のまさに源泉なのです。

脳に左右されない”真眼”を得るためには身体知が不可欠なのです。

「身体というのは、一がすべてですべてが一だ」