1,800円以上の注文で送料無料

読者は踊る タレント本から聖書まで。話題の本253冊の読み方・読まれ方
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

読者は踊る タレント本から聖書まで。話題の本253冊の読み方・読まれ方

斎藤美奈子(著者)

追加する に追加する

読者は踊る タレント本から聖書まで。話題の本253冊の読み方・読まれ方

定価 ¥1,650

110 定価より1,540円(93%)おトク

獲得ポイント1P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 マガジンハウス/
発売年月日 1998/10/22
JAN 9784838710669

読者は踊る

¥110

商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2014/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

齋藤美奈子さんという文芸評論家による、書評を集めた本。「ひとつの記事でひとつの本」を取り上げるのが一般的な書評だと思いますが、この本の場合は「ひとつのテーマにおいて複数の本」を俎上に載せてるところが、読んでて楽しいです。並べ方も、類書を比較してみたり、同じテーマを別々の観点から述べている本を読み比べてみたり、一見異なるジャンルと思えるいくつかの本を著者なりの観点でひとつのテーマの元に括ってみたりと様々です。 この本そのものは1998年の刊行なので、当然ながら紹介されている本はそれ以前に出版されたもののみ。この本を参考にして読みたい本を探すというのは、さすがにタイムリーではありません。 それでもこの本を読む価値を考えるなら、「本をどのように読むか」という点と「本と実際に社会で起きていることとをどのように結び付けていくか」という点を学ぶためのひとつのテキストとして、という感じです。 個人的には、「芥川賞も直木賞も選考委員が作家のみで批評家がいないことを考えると、これらの賞は新しい作品を見極めて励ますのではなく、新人作家の中から自分たちの仲間に入れてやってもいいと思える人を一方的にピックアップする一種の選考試験であり、『作家』という会社に入るための入社試験である」という見方は面白いな、と思いました。なるほど、だから自分はおよそ「賞」を取った作品と作家に興味が沸かないのか、と妙に腑に落ちてしまいました。 自分としては、本屋大賞に対して「本屋の店員が自分のオススメ本の売り上げをさらに伸ばすために存在する賞であり、受賞作はメディアミックスされてテレビや映画業界を潤す、関連業界にとっての駒でしかない」と思ってるので、芥川賞や直木賞のような権威のある「ように見える」賞に対して類似した感覚を持っている人がいるんだなぁ、と、おこがましい親近感さえ感じてしまった次第です。 もうひとつ、印象に残った点を取り上げます。 後半にはこの本が出た当時は始まったばかりのゆとり教育をテーマとし、「学校のスリム化(ゆとり教育)は教育分野の福祉を切り捨て、公共の負担を減らし家庭の負担を増やすものである。富める者は手厚い教育を子どもに施してさらに有利になり、一方の貧しい者はプラスアルファを子どもに与えられなくなるため、結果的に教育格差の助長につながる」と看破していて凄いと感じました。あの当時、ここまでの先見性を持っていた人はいたのでしょうか? 知性は一朝一夕にしてならず。 書評本としてではなく、本との付き合い方、時代の読み方を学ぶための本として読んでみる価値はあると思います。

Posted by ブクログ

2011/10/16

好きなんですよ、斎藤美奈子。 さらに、彼女の書評と時評が好きなのですよ。 やはり面白かったです。 物事のとらえ方やおちょくり方が素敵です。 文庫版は既読ですが、単行本を入手したので読みました。

Posted by ブクログ

2005/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

烏兎の庭 第一部 書評 4.4.03 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/odoruy.html

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品