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癒しの時代をひらく
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癒しの時代をひらく

上田紀行(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法蔵館/
発売年月日 1997/03/10
JAN 9784831872302

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2007/12/02

97年に発刊されたこの本を購入したのは、実はもう数年前なのだけど、その時はなぜか読む気にならず、ずっと本棚に並んだまま埃をかぶっていた。最近、上田紀行氏とダライ・ラマとの対談『目覚めよ 仏教! 〜ダライ・ラマとの対話』を読んで、(この本の感想もいずれ書きたいと思っているが!)あら...

97年に発刊されたこの本を購入したのは、実はもう数年前なのだけど、その時はなぜか読む気にならず、ずっと本棚に並んだまま埃をかぶっていた。最近、上田紀行氏とダライ・ラマとの対談『目覚めよ 仏教! 〜ダライ・ラマとの対話』を読んで、(この本の感想もいずれ書きたいと思っているが!)あらためて上田さんの著書が読みたくなり、本棚から引っ張り出してきた。「癒し」という言葉を世に広めた草創期の一人である上田さんは、「癒し」と「治療」とは異なる意味合いがある、と言う。「治療」が障害のある部分の回復であるとすれば、「癒し」とは存在全体に関わる言葉である。治療が癒しになるとは限らないし、治療が失敗しても、つまりたとえ亡くなることになっても「癒された死」を迎えることもあり得る、と。こんな導入から展開される上田さんの「癒しのコンセプト」はこうだ。「『癒し』というコンセプトがわれわれを導くのは、一方では地球全体にまで視野を広げ、地球大に発想しながら、他方では自分自身の自我の構造を見つめ直し、自己を深く探求するという、非常にダイナミックな視点であり、それを現実に自分が生きている場で形にしていくという実践的な行動なのである」このセンテンスだけで、私などは短絡的に、昨今の癒しブームに魅力を感じない理由を見つけてしまうのだけど、上田さんは癒しブームを否定せず、さまざまな角度から「癒し」を読み解き、可能性を探っている。目次には、多重人格、マインドコントロール、人格改造セミナー、宗教とセックス、カウンセリング、トランスフォーメーション、などなど、当時の精神世界系のキーワードが並ぶ。自己啓発セミナーやマルチビジネス、絵や石などの「呪術的商品」にたくさんの人がはまっていくのはなぜか・・・とかマインドコントロールの受け手は被害者であると同時に、コントロールを加える側でもありうる・・・とかやはり10年前はまだのんびりしていた時代なのか、問題が今ほど複雑ではなかったような感じがするが、今でも十分有効な視点が随所に見られるし、この視点から今の状況を上田さんがどう観ているかを知りたいとも思う。最終章“「愛と生と死」の癒し −「傷ついた私」をいかに癒すか−” はおもしろい。ここでは、尾崎豊と上々颱風という異色のアーティストの世界観を「愛と生と死」をテーマに論じ上げている。尾崎豊という歌手のことは全然知らなかったので、この本で初めて歌詞をじっくり読んだ。連想するのは太宰治や坂口安吾などの破滅的な芸術家たちだ。芸術のために身も心も焼き尽くし自分を滅ぼす。尾崎豊の垂直な自己追求は、芸術を追い求めてもそれによって癒されることのない苦悩の作家たちを思い起こさせる。一方、上々颱風のアニミズム的な世界観は、境界を超越し、楽観的に外に向かって開いていく。学生の頃は太宰を読みふけっていたけれど、ある時から、芸術は命を魂を輝かせ花開かせるものであってほしいと思い始めた私は、今では上々颱風のお気楽・ノー天気・楽観主義的な世界観が大好きだ。生きる力を回復する「癒しのプロセス」。小手先の表面的なワザではないのだ。(2007/11/11)

Posted by ブクログ

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