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楽園の夢破れて
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会関西支部/亜紀書房 |
発売年月日 | 1997/03/30 |
JAN | 9784750597089 |
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楽園の夢破れて
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1997年出版だが、1962年に出版された「楽園の夢破れて――北朝鮮の真実」の復刻版。 著者は日本人の養子となったため、国籍は日本であるが在日朝鮮人で総連に籍をおいて帰国事業を推進していた人物。 自らを共産主義者であるとし、善意でもって帰国事業を行い、またいずれ自分や家族も「帰...
1997年出版だが、1962年に出版された「楽園の夢破れて――北朝鮮の真実」の復刻版。 著者は日本人の養子となったため、国籍は日本であるが在日朝鮮人で総連に籍をおいて帰国事業を推進していた人物。 自らを共産主義者であるとし、善意でもって帰国事業を行い、またいずれ自分や家族も「帰国」して祖国の建国事業に貢献しようと考えていたという。 しかし2度めの訪問となる1960年。 著者は左翼系の日本人らと共に北朝鮮に行き、平壌を中心に各地を見て回るが、一般人民のあまりにひどい生活ぶりや、何を尋ねても紋切り型の答えしか口にせずビクビクと怯えた様子の帰国者の姿を目にする。また、著者の友人らが何人も「行方不明」になっていることを知り、自らが信じていた「祖国」に疑問を感じ懊悩する。同時に、自らが勧めて「帰国」させた在日朝鮮人に対して深い罪悪感を感じるようになる。 著者は、北朝鮮を「地上の楽園だ」と宣伝して在日朝鮮人を騙すのではなく、本当の北朝鮮の状況を説明し、それでも北朝鮮に行くという人だけを「帰国」させるべきだと総連に申し入れるが、著者の意見は拒絶され、批判を受け、スパイだとの烙印を押される。著者は総連で働く娘や娘婿のことも考えて親子の縁を切り、その上で同書を執筆した。 同書は、帰国事業開始後初めての北朝鮮批判本であった。 同書が出版された1960年は、日本のメディアでも盛んに北朝鮮を称賛していた時期。北朝鮮を訪問して歓待され、北朝鮮のプロパガンダをそのまま書いたような本が出版されていた時期である。そのため当初、この本は特に左派陣営から疎まれ、無視されていたという。 著者が北朝鮮で経験した内容は本の半分ほどで、残りは総連への批判、帰国者や日本人妻から届いた手紙などの資料となっている。北朝鮮で見聞きした内容があまり多くないのは残念な点であるが、もっとも早い時期に北朝鮮の「真相」を暴いた本として大きな意義があるといえる。
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日本に帰化した朝鮮人、関貴星氏による北朝鮮及び総連批判本。元総連の幹部クラスである氏がこういった本を書く事はかなりの覚悟と犠牲が必要だったと推察されるが、実際相当ひどい圧力があったようである。 氏自身、「夢の楽園・北朝鮮」を宣伝する立場であり、それに加担した事実がある。しかし、...
日本に帰化した朝鮮人、関貴星氏による北朝鮮及び総連批判本。元総連の幹部クラスである氏がこういった本を書く事はかなりの覚悟と犠牲が必要だったと推察されるが、実際相当ひどい圧力があったようである。 氏自身、「夢の楽園・北朝鮮」を宣伝する立場であり、それに加担した事実がある。しかし、1960年代には嘘を見抜きこうして反省と北の現実を表ざたにしているだけでも、当時の左派文化人よりも数段評価できる。 帰国者から在日朝鮮人に宛てた手紙を紹介する項はひたすら涙を誘う。帰国事業から約60年、外側から見たかの国に改善の兆しはなく、手紙の主も悲惨な最期をむかえた可能性が高い。祖国再建をめざしながら、同胞によって苦しめられた彼らの死が、報われる日が来ることを祈りたい。
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