なぜあの人にまた会いたくなるのか

中谷彰宏(著者)

• 販売会社／発売会社: ダイヤモンド社/
• 発売年月日: 1997/04/11
• JAN: 9784478701300

商品レビュー

1997/05/01

相手と合わなかった時に、自分自身を肯定するために、「あの人はここがいけない」と、その人の非難に走ってはいけません。自分自身を非難してはいけないのと同じように、「あの人はこういうところが間違っているよね」という言い方もよくありません。
ただの好き嫌いであって、正しいか正しくないか、いいか悪いか、上か下かという問題ではないのです。(p.19)
どうしたら華のある人になれるのでしょう。
難しい質問ですね。
でも、意外に簡単なのです。
例えば、会社である仕事をして、ほとんどあなたの力で何か業績を上げたとします。
その時に「あれは私がやったんだ」と言ってしまったら、花を独り占めしたことになる。
あなたは自慢はできるけど、決して華のある人にはなれないのです。
華のある人は、たとえ自分がやったことであっても、自分ではなくて、上司なり、ほかの人の手柄にうまくもっていける人なのです。
そのほうがカッコいいのです。
華があるというのは、要はカッコいいことです。
つい、カッコつけたくて、自分の手柄にしてしまいたくなるのです。
実は、それはあまりカッコよくないのです。
手柄が上がっているにもかかわらず、最後のところで間違ってしまったわけです。
これは仕事をする場合だけではなくて、遊びでもみんなで何か一緒にやる時、気をつけるべきことです。(p.24)
いま、あなたの身の回りで調子の悪い人はいませんか。
体のぐあいが悪い人がいた時には、お見舞いに行ってあげましょう。
ところが、健康面ではなくて、仕事で調子が悪い人には、近づかないものなのです。
調子が悪いだけではなくて、みんなから嫌われて誤解されているような人に、何か助けてあげたり、応援してあげられることはないだろうかと気をつけておくことです。
嫌われている人は、自分の視野から外れてしまっているから、なかなか気づかないのです。
みんなの視野から外れてしまっている人が、実は落ち込んでいる状態にある人です。
その人には、別に取り立てて優しくする必要もないのです。
普通に接してあげるだけでいいのです。
それだけでその人はどんなに勇気づけられ、どんなにうれしいかわかりません。(p.46)