これが密室だ！

ロバートエイディー(編者), 森英俊(訳者)

• 内容紹介: 内容:一六号独房の問題・見えないアクロバットの謎 エドワ-ド・D.ホック著. 高台の家 ヘイク・タルボット著. 裸の壁 フランシス・マ-テル著. 放送された肉体 グレンヴィル・ロビンズ著. ガラスの部屋 モ-トン・ウォルソン著. トムキンソンの鳥の話 E.V.ノックス著. 罠 サミュエル・W.テイラ-著. 湖の伝説・悪魔のひじ ジョセフ・カミングス著. ブラスバンドの謎 スチュア-ト・パルマ-著. 消え失せた家 ウィル・スコット著. 見えない凶器 ニコラス・オ-ルド著. メッキの百合 ヴィンセント・コ-ニア著. 死は八時半に訪れる クリストファ-・セント・ジョン・スプリッグ著. 謎の毒殺 マックス・アフォ-ド著. 危険なタリスマン C.デイリ-・キング著. ささやく影 ジョン・ディクスン・カ-著
• 販売会社／発売会社: 新樹社
• 発売年月日: 1997/05/01
• JAN: 9784787584717

商品レビュー

2013/12/01

『十六号独房の問題』 エドワード・D・ホッグ
転倒して銃を暴発させ足を撃ったというケアリー。発射されていない拳銃。病院に運ぶ途中事故にあったフランス人。発射されていなかった拳銃が発射されている謎。フランス人の正体は国際的な詐欺師イール。逮捕されたイール。十六号独房から消えたイールとケアリーの見た夢の銃声。ケアリーの怪我の秘密。

『見えないアクロバットの謎』 エドワード・D・ホッグ
ノースモントにやってきたサーカス。レンズ保安官の甥を連れてサーカスを見物にやってきたサム。５人兄弟の空中ブランコ乗り。ショーの途中に消えたヌンツィオ。誰もいないのに揺れるブランコ。行方不明のマイク・ハーヴェイの姉イザベル。死体となって発見されたヌンツィオ。

『高台の家』 ヘイク・タルボット
ダンヴァース家の家長が泊まると死ぬという呪いのかかった家。5代目までかかった呪い。エヴァレットの依頼で呪いの謎を調査するローガン・キンケイド。現家長のダンヴァース提督の転落死。腐った手すりに寄りかかった事による転落。元使用人の息子スティーブに脅されるエヴァレット。階段の踏板に隠された結婚証明書。

『裸の壁』 フランシス・マーテル
サウスゲート元警視が遭遇した事件。細い路地で起きた事件。何者かに殴られたゲイツ。路地の両側には人がいたが犯人が出てきた形跡がない。路地に侵入したサウスゲート。ゲイツと対立していたボーランド。壁に残された手形、足型の謎。

『放送された肉体』 グレンヴィル・ロビンズ
自分の肉体を遠く離れた弟のジョージの家に転送すると宣言したジョン叔父。実験に立ち会ったヘンリー。実験で起きた爆発。転送の失敗。ジョン叔父の借金。遺産を使用人のアンガスに残すという遺言の下書き。ジョン叔父の突然の心臓発作での死。

『ガラスの部屋』 モートン・ウォルソン
ストリップ小屋の公衆電話の電話ボックスの中で射殺されたルーエリン。事件を発見し悲鳴をあげたヘレン・アスクロッド。消えた凶器の拳銃。探偵小説を嫌うクイン警視の捜査。

『トムキンソンの鳥の話』 E・V・ノックス
屋上のフラットで殺害された男。凶器は細長い細い鋭利な刃物。人口増化に対して対策を立てるべきとの主張をする協会の会長だった男。

『罠』 サミュエル・W・テイラー
雪山で骨折し身動きの取れなくなったヴィンス。彼と共に小屋で冬を過ごすジムの手記。ジムが目撃する雪の上に残されたハイヒールや有り得ない靴の足跡。学園のアイドルだったヴィンスと彼に人生を引っ張られたジム。ジムの妻ケリーとヴィンスの関係。

『湖の伝説』 ジョセフ・カミングス
上院議員のバナーが訪れた湖の山荘。バナーが出会った手品のマールとヴィーダのボーエン夫妻と夫妻の親友ディーン・ラシン。湖で恋敵を殺した男の伝説。湖で釣りのためにし掛けられたウキの囮。ヴィーダとディーンの関係。釣りに出た船の上で射殺された2人。至近距離から撃たれたはずが消えた凶器。

『悪魔のひじ』 ジョセフ・カミングス
ベラミーとスター、ラングロアとレニーの夫妻が滞在する雪山の山荘。スキー中に怪我をしたスターの治療にやってきたヴィンセント。カードゲーム中に射殺されたスター。窓に空いた銃弾の穴。スターとラングロアの関係。レニーが感じた違和感。何者かに殴打されたレニー。その後ベラミーに連れ去られたレニー。

2012/04/01

他にも注目すべき作品は数あれど、タラント氏が戻ってきてくれて嬉しい。ただそれだけでも価値のある本。先に「タラント氏の事件簿 by C・
デイリー・キング」を読んでから読むべし。

2009/12/20

ロバート・エイディーと森英俊が編んだ不可能犯罪短編集。
収められている短編のトリックの質は悪くないと思うのだが、いかんせん日本語の質がいまいちである。
これは、原作の文体を性格に訳出した結果なのか・・・。
もう少しこなれた日本語だったら良かったのにと思った1冊。