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「海外進出文学」論・序説
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | インパクト出版会/イザラ書房 |
発売年月日 | 1997/03/25 |
JAN | 9784755400605 |
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「海外進出文学」論・序説
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ほんとうに久しぶりの再読。主に棟田博、上田広、日比野士朗らのテクストに関わる議論に対する興味から読み直し始めたが――そして、それはかなり有意義な読書体験となったが――その他の記述も、1930年代〜40年代にかけての日本語文学を考える上で重要な論考であること再認識した。 とく...
ほんとうに久しぶりの再読。主に棟田博、上田広、日比野士朗らのテクストに関わる議論に対する興味から読み直し始めたが――そして、それはかなり有意義な読書体験となったが――その他の記述も、1930年代〜40年代にかけての日本語文学を考える上で重要な論考であること再認識した。 とくに、(1)朝鮮を「故郷」とする「日本人」として、「朝鮮とそこに生きる人びとと、そこへ移り住んだ日本人とを、おそらく考えられるかぎり誠実に、可能な限界のぎりぎりまで見つめる深いまなざし」で描いたという湯浅克衛が、そのすぐあとには、満洲への国策移民を主題とする作品を発表してしまうことの問題性や、(2)高見順の「文学非力説」が「蘭印紀行」の直後、その「成果」として提出されていたこと、〈芸は売っても身は売らぬ〉という高見の「擬態」は「成功する限り、それを見物するものたちにとっては本心の表出にすぎない」点の指摘、さらに(3)戦時期の「生産文学」と女性作家との関連で、勤労奉仕に「ゲロを吐きそう」になった自分の身体への自覚を書いた野沢富美子に注目した記述は、今なお傾聴に値する。 総じて言えば、この時期の文学テクストは、あまりにも読まれていないのだ。戦時期文学を考える際、地道な資料の集積や、丹念な読みを展開していた先人たちの仕事は、あらためてきちんと評価されなければならないだろう。
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