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夜になるまえに ある亡命者の回想 文学の冒険シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 1997/04/25 |
JAN | 9784336039514 |
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
価値ある本については、くどくどしく感想を述べることが、つまらない行為に思える。本書がまさにそれ。 十年に一度あるかないかの小説、一段せばめて自伝小説として見渡してみたら、生涯でほかに数冊出会えるかどうか、わたしにとってはそのレベル。
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幼少期の熱帯の風景、家族の風景で一気に引きこまれる。中盤はキューバの作家陣の名前が頻繁に出てきて、誰がだれだか混乱する。 独裁、革命、そしてより悲惨な独裁へと、国が移り変わっていく様が、ひとりの若者の目を通して語られている。 社会主義国の内情は、外からではわからない。キューバなど...
幼少期の熱帯の風景、家族の風景で一気に引きこまれる。中盤はキューバの作家陣の名前が頻繁に出てきて、誰がだれだか混乱する。 独裁、革命、そしてより悲惨な独裁へと、国が移り変わっていく様が、ひとりの若者の目を通して語られている。 社会主義国の内情は、外からではわからない。キューバなどは社会主義とはいっても、なんとなくノンビリしたイメージ(カストロも年だし)だが、内部は全くそんなことはなく、苛烈な弾圧がおこなわれていたということが理解できた。 ただ、亡命したからといって、満足な自由が得られるわけではなく、故郷を失った放浪者として孤独を抱え続けなくてはならないと作者は言っている。 最後のグラスが割れるシーンが、とても印象深かった。
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昔、図書館で借り、忘れられなくて買った本。 色々と壮絶。映画も良かったけど、こちらはより哀愁が漂う感じ。 かなり大変で、悲惨なこともいっぱいある人生なのに、悲観的にならないあたりが好きです。 そして最後の一言がまた……ズドンと内臓に落ちるような衝撃でした。
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