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見えるものと観えないもの 横尾忠則対話録 ちくま文庫
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見えるものと観えないもの 横尾忠則対話録 ちくま文庫

横尾忠則(著者)

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見えるものと観えないもの 横尾忠則対話録 ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 1997/01/25
JAN 9784480032140

見えるものと観えないもの

¥660

商品レビュー

4.2

13件のお客様レビュー

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2024/01/21

対談集。著者(横尾)は、芸術は理性や観念でとらえてはダメで、感情をありのままにわがままに出していかなければならないと言っている。 でも対談相手の出方によって柔軟に対応を調節していく適応力から、著者は人一倍強い理性を備えているように見受けられた。 むしろ西欧人並みに確立された論...

対談集。著者(横尾)は、芸術は理性や観念でとらえてはダメで、感情をありのままにわがままに出していかなければならないと言っている。 でも対談相手の出方によって柔軟に対応を調節していく適応力から、著者は人一倍強い理性を備えているように見受けられた。 むしろ西欧人並みに確立された論理性、安定した自我を備えているからこそ、形而上学的なオカルト論を確信的に発言できるのではないだろうか。 草間氏との対談は対談になっていない。あれは司会者が力不足ということもあるけれど、草間氏の社会性がなさすぎる(対話の余地がない)と感じた。

Posted by ブクログ

2023/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この世界と異界について。女性の方が異界からの信号を受け取るのに長けている。そして男性の方が、この世界での発信に長けている。女性の活躍が取り沙汰される今の時代というのは、このままじゃだめだぞという異界からのメッセージなのでないかと横尾忠則は捉えている。 読んでいるうちに、こっちの頭が変になりそうになったが、科学で捉えられないものの存在を認めることは大事だと思う。ルネサンスに始まる近代は、見えるものだけでやってしまおうとする傾向がある、という中沢新一の言葉が印象的。

Posted by ブクログ

2022/05/03

1990年前後の対談をまとめた本。タイトルにある「視えないもの」は「異界」を指しているらしい。横尾忠則氏についてはよく知らなかったが、スピリチュアル系の人だったのね。 お相手は、淀川長治、吉本ばなな、中沢新一、栗本慎一郎、河合隼雄、荒俣宏、草間彌生、梅原猛、島田雅彦、天野祐吉、...

1990年前後の対談をまとめた本。タイトルにある「視えないもの」は「異界」を指しているらしい。横尾忠則氏についてはよく知らなかったが、スピリチュアル系の人だったのね。 お相手は、淀川長治、吉本ばなな、中沢新一、栗本慎一郎、河合隼雄、荒俣宏、草間彌生、梅原猛、島田雅彦、天野祐吉、黒澤明という、私のようなオジサンに馴染みの深い著名人の方々。いろいろな雑誌からの記事をまとめたもので、決まったテーマがあるわけではないようだが、芸術と精神世界についての話題が多い。 芸術については「理屈ではない」ということが一貫して主張されている。生み出す側にとっても、観賞する側にとってもそうであると。ふりかえれば、自分も絵画や映画を観たり、小説を読んだりした際には、なにかと「解釈」しがちだ。他人の解釈が気になったりもする。作品が気に入ったときには特に。しかし、言われてみれば、そんなことをする必要なんてないんですね。評論家として食ってるわけでもないのに。 精神世界に関しては、私にはピンと来ないところもあったが、対談者が意外にノリノリの場合もあって面白かった。是非、辛酸なめ子氏と対談してほしい。 あと、草間彌生氏とは終始話が噛み合っておらず、途中で何度か草間氏が対談をやめたいと言い出すのだが、それをそのまま載せてしまっているのも笑える。

Posted by ブクログ

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