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幕末日本探訪記 江戸と北京 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1997/12/10 |
JAN | 9784061593084 |
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幕末日本探訪記
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
イギリスの植物ハンタ…
イギリスの植物ハンターが植物採集のために幕末の日本や北京などを訪れたときの話。その当時の日本の様子もわかる。
文庫OFF
未知の植物を求めるイギリス人の「プラントハンター」が、部分的に開港が始まったばかりの幕末(1860年10月~1861年7月、途中で一時上海に行って戻る)の日本と中国(~1861年9月)を訪れ、当時ヨーロッパにない園芸植物や昆虫・貝類を探します。 本書の前半 3/4 が江戸近郊、...
未知の植物を求めるイギリス人の「プラントハンター」が、部分的に開港が始まったばかりの幕末(1860年10月~1861年7月、途中で一時上海に行って戻る)の日本と中国(~1861年9月)を訪れ、当時ヨーロッパにない園芸植物や昆虫・貝類を探します。 本書の前半 3/4 が江戸近郊、後半の 1/4 が天津、北京近郊での植物探訪の内容。 日本や中国の植物の記述は当然多いが、富士山を含めて日本の各地の風景の美しさにも言及しています。 探す植物は花や果物だけでなく、むしろ葉の美しい常緑樹や斑入りの観葉植物に注目しています。これは、あとがきによれば当時のヨーロッパでの流行のようです。 実のところ、植物よりは幕末日本のようすに興味があって購入したので、日本社会の様子についての記述はそれほど多くない(滞在も短い)ことが、個人的にはやや期待はずれかな。 本人はプラントハンターなので、日本の崩壊してゆく幕府にも、西洋諸国の日本への介入にも淡々とした態度で、ただ西洋人の身の安全や貿易相手としての日本を気にかけるスタンスです。 当時、外国人は自由に移動ができず、どこに行くにも常に帯刀の役人がついて回る状況。それは、外国人の行動を監視するためではなく、不穏な攘夷論者の襲撃から外国人を守るのが目的だったようです。 実際、著者本人が直接被害を受けはしなかったものの、日本滞在中にも英国公使館襲撃事件と生麦事件が発生します。単純に「大名行列に道を譲らなかったため」と習ったと記憶しますが、背景として攘夷論があり、実は薩摩藩の密命を受けた臣下が、口実を作った上で計画的に襲撃したらしいと書かれています。そして、著者は幕府には襲撃を阻止するだけの力が無くなっており、革命が始まっていることを感じ取ります。ここで著者は、革命による武力衝突や内戦などではなく、西洋諸国が日本との自由で安全な貿易が開かれるかどうかを、淡々と気にかけています。あくまでも短期訪問の商人なんですね。 そんな状況なので、ヨーロッパ各国の駐在員同士の付き合いや情報網がとても緊密なのが、とても印象的です。 また、当時は馬がわらじを付けていたことにはちょっと驚きました。さらに西洋人の馬が蹄鉄を付けていることを知った井伊大老が、その馬を借りて真似をしたという伝聞の話も面白い。 一般日本人が西洋人をめずらしがる様子も結構興味深いのですが、まあ想像どおり。 一方桜田門外の変の伝聞の記述には驚きます。当時外国人の間に流れた話では、井伊直弼の首級がダミーの別人の首にすり替えられて持ち去られたことになっています。顛末の記述が意外に詳細なので、どこまで本当?と思わせられます。 翻訳は、アルファベット表記のブレが大きい(まだ表記法が定まらず、音写に頼っている)原著の日本の地名や人名や、原著の当時の学名から対応する植物の和名を非常に丁寧に調べ上げて翻訳された労作であることがあとがき(文庫本)に記されていて、あらためて気付かされて感心しました。 また、最初の出版は1969年とそれほど古くないわりに、(当時の日本語とは関係なく)翻訳された和語として今は使わないような単語が結構出てきて、しばしば辞書をひくことになりました。特に中国を徹頭徹尾「シナ」(死語?)と訳されている(一部北支、南支も)のに違和感を感じます。 また、多少長い文章の訳では、まれに文節どうしがうまくつながらないところがありました。あとがきで気づいたのですが、翻訳者は薬学博士ではあっても植物分類学や翻訳者ではないのでした。 もう一つ、単位系にヤード、マイル、フィート、°Fが頻出するので、できれば現代的なメートル法、℃を併記してあれば、読書がより楽しくなったと思います。
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アーネストサトウの「一外交官が見た日本」並に面白い。 植物ハンターが幕末の日本に来て採取し英国に持ち帰っていたなんてすごい。 大英帝国が強かった時代を象徴。 勉強になりました。
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