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ニューヨーク・バナナ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社/ |
発売年月日 | 1997/12/15 |
JAN | 9784560046470 |
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ニューヨーク・バナナ
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
いろいろあって、細切れの読書になってしまって、すこぶる残念。 多分この本は、ある程度一気に読まないと面白くはないのでは。 小説とはいえ自伝的要素を多く持つこの作品は、思うに任せない人生を、本人は辛いのだろうけど傍から見る限りでは面白おかしく書いている。 でも細切れに読むと、その...
いろいろあって、細切れの読書になってしまって、すこぶる残念。 多分この本は、ある程度一気に読まないと面白くはないのでは。 小説とはいえ自伝的要素を多く持つこの作品は、思うに任せない人生を、本人は辛いのだろうけど傍から見る限りでは面白おかしく書いている。 でも細切れに読むと、その流れに乗りきれなくて、辛い部分が読んでいて苦しくて苦しくて、ますます流れに乗りきれない。 短編小説集のはずだけど、どれもこれも設定は一緒。 エキセントリックというにも度が過ぎているくらいの母。 外の世界が恐くて、家の中から出ることができない。 自分のことで精一杯で家族や親せき、医者や警察を振り回し続ける。 そのくせ子どものことは自分に縛り付けておきたがる。 父は主人公が4歳の時に離婚して家を出てしまう。 家に帰るのが嫌でしょうがない、そのくせやはり外に出て行く勇気もない主人公。 ひととの距離の取り方がとにかく下手で、がっちり自分をガードしたまま、隙間から窺うように他人と接することしかできない主人公は、恋愛も、仕事もうまくできない。 母のようになりたくないと強く思ってしまったはずなのに、母のようにしか生きられない。 ほとんど一緒に暮らしたことのない父へは、強烈な憧れを抱きつつ、期待を裏切りたくはないという思いが強すぎて、やっぱりうまく接することができない。 彼が救われたのは、霊媒師のこの一言。 「あなたの守護霊が私にこう言っていたの、『彼に伝えてくれ、お前はいい子だ、とてもいい子だと』」 愛してほしかっただけなんだ。 愛していたから、母のようになった。 愛していたから、父の前で、できない我慢をしてしまった。 愛してもらっている自信がないから、すべてを先に拒否していた。 救われたからといってそれで全てが解決するわけもなく、社会的に成功したからといって今後は安定しているともいえない終わり方で、それがリアルでありました。 子どもとの距離の取り方に悩んでいるようではあるけれど、時に重荷に感じたとしても、総じていい父親であるようなので安心しました。
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本棚に登録したのを期に読み返してみた。エキセントリック、言い方を換えれば○○○○な人、となるが、そんな母親を持った作者が自分の過去を語っている。 笑い、そしてまじめになるほど逆に際立つ可笑しみが出ている本だ。
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アメリカの小説ってあまりピンとこなかったけど、これは心からいいと思った。 内容は著者の実体験に基づいたもの。精神を患う家系にあり、自らもその運命から逃れられず病院を出たり入ったりする。結構悲惨だけど語り口はクール。そしてどの話もラストにかなりのセンスを感じるわー。
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