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シモーヌ・ヴェイユ入門 平凡社ライブラリー181
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シモーヌ・ヴェイユ入門 平凡社ライブラリー181

ロバート・コールズ(著者), 福井美津子(訳者)

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シモーヌ・ヴェイユ入門 平凡社ライブラリー181

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社/
発売年月日 1997/01/15
JAN 9784582761818

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シモーヌ・ヴェイユ入門

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商品レビュー

4

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2014/08/28

一時期、尊敬する人はと聞かれた時にはシモーヌ・ヴェイユと答えていました。全体像を理解してではなく、労働の中に真理を追い求めたことや、キリスト教に対する考え方にとても惹かれるものがあったからです。 抽象的なことを考えるのは苦手な私ですが、彼女の言葉を通すことによって幾つかの事象に対...

一時期、尊敬する人はと聞かれた時にはシモーヌ・ヴェイユと答えていました。全体像を理解してではなく、労働の中に真理を追い求めたことや、キリスト教に対する考え方にとても惹かれるものがあったからです。 抽象的なことを考えるのは苦手な私ですが、彼女の言葉を通すことによって幾つかの事象に対して自分なりの考え、言い表す言葉を得られたことは確かです。

Posted by ブクログ

2011/01/05

シモーヌ・ヴェイユという思想家は、その思想と生涯が密接に絡み合い、どちらもすごく魅力的だ 虚弱な身体を持ちながらも、常に弱き人々、虐げられてる人々の存在に涙し、スターリニズムやファシズムを批判しながらもマルクスを良く理解し、レジスタンスや労働の現場に飛び込んだ。その強い感受性...

シモーヌ・ヴェイユという思想家は、その思想と生涯が密接に絡み合い、どちらもすごく魅力的だ 虚弱な身体を持ちながらも、常に弱き人々、虐げられてる人々の存在に涙し、スターリニズムやファシズムを批判しながらもマルクスを良く理解し、レジスタンスや労働の現場に飛び込んだ。その強い感受性は、カトリック教会を批判しながらも独特の神学をつむぎだした。わずか34歳で逝ってしまった、このあまりにも偉大な思想家は、民族や思想的立場を超えていろいろな人々に語られ、勇気も与えてきた。ヴェイユには読む者を、その人間性にまで惹き付ける強い引力があるみたいだ この本の著者コールズもその一人。入門と書いてるが、実質は批判的評伝で、心理分析をその方法に据えながら、ヴェイユの生涯と思想を時にリスペクト、時に反発しながら誠実に探求している だが、その誠実さが裏目に出たというか、ヴェイユという唯一無二、孤高の思想家と、心理分析っていうアプローチの相性の悪さも感じた 例えばヴェイユは、ユダヤ人として生まれながら、ユダヤ問題には冷淡か、批判的視点を持つことが多かった。これをコールズは黒人を差別する黒人少年の例を引きながら、抑圧者の価値観を内面化してしまった批判的に言う。だが、そんな単純な話じゃないんじゃないか ヴェイユほど苛烈に根を持つことの重要性を思考し、また、集団が個人の思考を奪うことを見てきた思想家が、自分のユダヤ性に対しそういう単純な姿勢を維持したのだとは、どうしても思えない。むしろ、ユダヤ問題を批判的に語ることは、彼女の中で常にある種強力な倫理的緊張感を伴っていたと見るほうがいいんじゃないだろうか また、ヴェイユの根底にあった弱き人々への視線は、イエスの恩寵を軸にした神学を生んだ。そんな彼女が、旧約の神に批判的だったのは、パーソナリティーよりも思想的必然だったのではないか。まだまだヴェイユを読み込んでいないがそういう感じがする 悪い本ではないがそこの詰めがやや甘かった

Posted by ブクログ

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