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心はどこにあるのか サイエンス・マスターズ7
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 1997/11/06 |
JAN | 9784794207876 |
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心はどこにあるのか
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
デネットの主張する「意識」については、うまくまとまめた内容の動画がTEDやWEBなどに上がっているし、多くの書籍で彼の名前を挙げてその説を紹介しているので、実際に著書を読む必要に感じなかった。 それでも本書を読んだのは、意識の起源という問いに対しては避けて通れない人物だと思うの...
デネットの主張する「意識」については、うまくまとまめた内容の動画がTEDやWEBなどに上がっているし、多くの書籍で彼の名前を挙げてその説を紹介しているので、実際に著書を読む必要に感じなかった。 それでも本書を読んだのは、意識の起源という問いに対しては避けて通れない人物だと思うのと、最近出版された大著『心の進化を解明する』を読むにあたっての準備運動を必要と感じたからで、まずは広く読まれているデネットということで本書を読むことにした。 出版が1996年ということもあり、目新しい内容は期待していたよりもずっと少ない。 スキナー型生物とポパー型生物という考え方も、当時は驚きがあったのかもしれないが、今となってはあまりに普通で、これは肯定的に捉えれば、デネットの考えが広く一般化(もちろん専門分野の中でという意味での一般化)しているとも受け取ることができる。 つまりはデネットの考える「意識」についての基本となる考えが書かれているということになるだろう。それでも「意識・知性の有無」について、思考のスピードを重視して判断している可能性がある、という読みはかなり深いと感じた。 さまざまなポピュラーサイエンスにおいて名前を聞くので「知ってるつもり」になりがちなデネット。 実際に読んでみるとイメージしていた以上に鋭い。 自己描写について解説する場面で、有名なサルトルのカフェのウェイター批判を例にしたり、スヌーピーという「犬」が「僕は第一次世界大戦の名パイロットだぞ」と空想することを描写するなど、内容はやや古くさいが、その鋭さは現代でも十分に通じるし、「伝わってくる」ものが多く、大著に手を出す前に読んでおいてよかったと感じた。 https://twitter.com/prigt23/status/1062664833290518529
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1997年刊。著者は米タフツ大学哲学科教授兼認知科学センター所長。哲学者の立場から、心(特に人間)のメカニズムを、神経科学の所見も加味しつつ検討。ただ、特有の造語に慣れるのが難しく、本書では志向的構え・志向的システムがそれ。本書に言うには①対象を主体とみなし、②その行為・動作を予測。③その予測を利用して、行為・動作を「ある意味で」説明する、というもの。まさに擬人化であり、擬人化しうるシステムが志向的システム、のよう。このように擬人化による説明の有用性が語られるが、一方、その限界としての誤用・誤解の恐れ。 この点については、何かについてのもの、すなわち、対照が別のものへの表象を持っている(実に持って回った表現で判りにくいが)という限定が付されるようで、これを鍵と錠前が相互に相手に対して持っている関係に準えている。その上で、人の心は、内省(=情報伝達組織内でのフィードバック、ループを言うのか?。さらに、外部からの情報によりループ・フィードバックが再起される過程が記憶?)が可能になった過程で生まれたもので、ここに言語を利用するという特殊性を加味するようだ。 もっとも、この情報伝達系は、脳・感覚器官・神経系・自律神経系やホルモン系に限られない。腸内細菌・フローラの如き、情報伝達に寄与する共生生物も含む、と見た方が良いかも知れない(本書では語られないが)。なお、訳者土屋俊は千葉大学文学部教授。
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研究の同志K.S氏に薦めてもらった本を読んでみました。 ダニエル・デネットはMITのブルックス教授のCOGプロジェクトにもかんでいたという有名な哲学者。 まあ、心とは何ぞやという問いかけと見方の提案をしてはるわけですが、科学的なパースペクティブをしっかり持ってはる感じがした。...
研究の同志K.S氏に薦めてもらった本を読んでみました。 ダニエル・デネットはMITのブルックス教授のCOGプロジェクトにもかんでいたという有名な哲学者。 まあ、心とは何ぞやという問いかけと見方の提案をしてはるわけですが、科学的なパースペクティブをしっかり持ってはる感じがした。 面白かったのは二点のトピック。 ①「構え」について。 対象と関わるときにそれにどのような「構え」で接するかということで、相手の 内部の心をどれほど推し量っているかがわかる。 「物理的な構え」・・・普遍的法則による予測だけで向き合う。そこに個別性はない。 たとえば、飛んでくるボール。 「設計的な構え」・・・設計者の埋め込んだ法則によって動くので、それに基づいて予測する。目覚まし時計ならこのボタンを押せば目覚し機能が・・・など。 「志向的な構え」・・・心を持つ生体への態度。 まあ、ナントナクこんな感じなんですが、「予測性」というラインから、他者の心のレベルを見るという視点が同意できました。いい意味で予測を裏切る事こそ、「心」を感じさせるのです。 というか、自律適応的なシステムは外部からは行動を予測しづらいんですね。 ②知能のレベル分け デネットの良かったところは「知能」と「適応性」をしっかり同一視しているあたりでしょうか? 古典的なAI研究者にはそれらを独立にとらえている人が多いように感じていました。 人間の知性のすばらしさは適応性・創造性にあるのです。 これは紛れもない真実. デネットは生物をダーウィン的生物、スキナー的生物、ポパー的生物、グレゴリー的生物と4段階に分けて説明していました。 ざくっとかくと ・ダーウィン的生物 系統発生的適応のみ ・スキナー的生物 個体発生的適応をする ・ポパー的生物 個体発生的適応+環境モデルをもつ ・グレゴリー的生物 個体発生的適応+環境モデル+環境を耕せる(人工物をつくる) という段階わけ K.S氏はポパーとグレゴリーの間が跳びすぎという指摘をしてたけど、それ以外にもあるなあとおもった。(i.e. モジュラリティ) まあ、K.Sの指摘部分の飛躍について言えば、”記号”とのからみでしょうか? 人工物=道具≒言語という流れは、人類学的には基本ですから、そこが一回のジャンプで いけるのかどうかって事ですね。 進化論的な視点というか、現存する生き物の観察から言えば、余りに例が少なくて なんともいえないとはおもうんですが、 そんなこんなな理由で、計算論的な知能理解が必要だと余計におもいました。 にしても哲学者は緻密な回答をくれない場合がおおいなあ・・・・。
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