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着物をめぐる物語

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商品詳細
内容紹介 | 内容:松の緑. 形見. 唐子. お夏. 歌舞伎座の幽霊. 姉妹. 織り姫さま. 箱屋. 美装室. 着物熱. 路地 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1997/10/30 |
JAN | 9784103631064 |
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着物をめぐる物語
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着物をめぐる短編集。 女形というものは、女以上に女らしい 。とはよく言うけれど、女目線になれる男は、女以上に女の衣装にうるさい。恐ろしいほどの審美眼の持ち主だった楠音は十年程溝口健二映画で衣装デザインを担当していた。その頃の楠音をモデルにした、一編「お夏」を再読。 衣装アイデアを...
着物をめぐる短編集。 女形というものは、女以上に女らしい 。とはよく言うけれど、女目線になれる男は、女以上に女の衣装にうるさい。恐ろしいほどの審美眼の持ち主だった楠音は十年程溝口健二映画で衣装デザインを担当していた。その頃の楠音をモデルにした、一編「お夏」を再読。 衣装アイデアを語る、熱に浮かされたような瞳。女優達に贅を凝らした友禅を着付けるときの、まるできせかえ遊びをしてるかのような嬉々とした姿。着物の魔に魅入られた著者だからこそ、描けた楠音像。 装丁も素敵だ。
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明るい自然光の下ではなく、ほのかな月明かりやうす暗い照明の室内がイメージされる重め、濃いめの内容。どこかモノ哀しくなる心模様が着物への思いと共に描かれています。 続きはこちら⇒http://wanowa.jugem.jp/?eid=805#sequel
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着物に関する女たち、若干の男たちの物語であるわけだが、十一篇の短い物語の舞台となる世界の複雑さ、特異性、閉鎖性にはただただ驚嘆。そして、それらを恐らく取材や資料を基にして調べ上げ、丹念に分かりやすく書いてくれたことは驚愕に価する。着物に関する女の心情、情念などはさほど難しくもない...
着物に関する女たち、若干の男たちの物語であるわけだが、十一篇の短い物語の舞台となる世界の複雑さ、特異性、閉鎖性にはただただ驚嘆。そして、それらを恐らく取材や資料を基にして調べ上げ、丹念に分かりやすく書いてくれたことは驚愕に価する。着物に関する女の心情、情念などはさほど難しくもない描写と思われるが、それが展開される舞台背景には、素人にはよく分からないけどただただなんかすごそ~といった感じですなぁ。 その一 松の緑 金沢の加賀友禅の職人とその後を継いだ実娘の物語 その二 形見 ちょっと昔の銀座のホステスの物語 その三 唐子 明治から始まったいいお家のお嬢様とそのいとこのハーフの青年の戦争にまつわる物語 その四 お夏 戦後の映画産業で世に出た女優の物語 その五 歌舞伎座の幽霊 歌舞伎座の三階さんと呼ばれる方々の衣装のお世話をした人の物語 その六 姉妹 戦前戦後を挟む東京の姉妹の物語 その七 織り姫さま 大変手の掛かる「越後上布」を織る女とその嫁の物語 その八 箱屋 花柳界の女たちの衣装を着付ける「箱屋」という職業の男の物語 その九 美装室 結婚式場の美装室の女主人の物語 その十 着物熱 東京の着物呉服屋の女主人の物語 その十一 路地 年老いた元辰巳芸者の女たちのも語り 世に職業はいろいろあれど、こういった仕事もあるのかなと、よくぞ着物という観点からこういう特異な職業、言ってみれば隙間へ誘った物語群を編んだものだとほとほと感心してしまう。林真理子はやはりすごい。
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