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韓国風俗産業の政治経済学 従属的発展とセクシャル・サービス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新幹社/ |
発売年月日 | 1997/10/10 |
JAN | 9784915924828 |
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韓国風俗産業の政治経済学
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解放後、何も無かった韓国が資源、資本、技術の相当程度を海外に依存して莫大な外債を抱えながら発展していったという従属的発展がもたらした現象のひとつに1980年代の風俗産業の拡大があるとして、主に両者の関連を分析している本。風俗産業が急拡大し、従事する女性が急増したのはいつごろで、そ...
解放後、何も無かった韓国が資源、資本、技術の相当程度を海外に依存して莫大な外債を抱えながら発展していったという従属的発展がもたらした現象のひとつに1980年代の風俗産業の拡大があるとして、主に両者の関連を分析している本。風俗産業が急拡大し、従事する女性が急増したのはいつごろで、それはなぜか、社用接待に広く使われている(た?)のはなぜか、またこれは韓国に特殊な現象なのかといったことを検討し、風俗サービスに従事する女性たちや、社用接待として風俗サービスを利用する会社員などに取材をし、下に行くほど負担が増える組織の内部やサービスのパターン、接待する会社の力関係なども調べている。 またキーセンの伝統、儒教的な価値観「極度の貞節イデオロギー」が外の女で羽目をはずす習慣をもたらしたことも指摘。そういう韓国的な伝統=政府によるキーセン観光の保護奨励策、軍隊文化、企業間の熾烈な競争、政治家による言論人や財界人を接待するための手段と、一般の労働市場における女性差別、風俗従事者の女性が比較的高賃金だということがあいまって、女性の風俗産業への参加が促されたとしている。韓国のビジネスマンが海外に行くようになり、自分たちが比較的質素な接待をされることを発見すると、自分たちの過剰接待に気づいて方針転換していくところとか、韓国の国際社会の中での位置づけなども多少見ていて面白い。以上のフレームはだいたい予想の範囲なのではないかと思うけれど、バランスが取れている本でいいと思う。 ただ、本書の一番の主張、「従属的」発展で「1980年代以降に韓国で売春と人身売買が増大」したというのは、どうなんだろう。たしかに部分的に女性を使って、直接・間接的に外貨を獲得しようとしたところもあるけれど、読む限りそんなに強い相関はないようだけれど。したがって普通に、発展途上の国では女性が第三次産業に多く従事する傾向にあり、その内訳は需要により違い韓国はお国柄などからして風俗産業でしたということでいいんじゃないのかなあと思ったのだけれど。
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