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チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
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チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記

エルネスト・チェゲバラ(著者), 棚橋加奈江(訳者)

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チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代企画室/
発売年月日 1997/10/08
JAN 9784773897159

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商品レビュー

4.7

7件のお客様レビュー

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2025/10/06

チェ・ゲバラは再評価されているが、賛否両論が存在している。『面白いほどよくわかる現代思想のすべて:人間の<知>の可能性と構想力を探る』において、湯浅赳男先生はゲバラを「透明で私心がなく、権力欲のない(ロマンティックな)革命家」と評している。だから今でも、中南米を中心にして世界中で...

チェ・ゲバラは再評価されているが、賛否両論が存在している。『面白いほどよくわかる現代思想のすべて:人間の<知>の可能性と構想力を探る』において、湯浅赳男先生はゲバラを「透明で私心がなく、権力欲のない(ロマンティックな)革命家」と評している。だから今でも、中南米を中心にして世界中で人気があるのだと思う。ゲバラの純粋性という面が、情け容赦ないという面と表裏一体をなしていると思う。 私の感想は適当で申し訳ないが、それよりも何よりも、まず翻訳者・棚橋加奈江さんによる「訳者あとがき」を紹介したい。本書の素晴らしいガイドになると思う。「彼はどこかの国の国民であろうとしたのではなく、チェ・ゲバラという一人の人間であった」。ジーンと来る。また偏狭なナショナリズムが甦りつつある世界で、ゲバラのアナーキー性と世界性に注目したいと思う。では、「訳者あとがき」の概要は以下のようである。 <メキシコ留学中、旅先のみやげ物屋にぶら下がっている板に書かれた文章が心に焼き付いて離れない。ある男が「砂漠に行って小石を拾いなさい。そうすれば喜びと悲しみを同時に感じるだろう」というお告げを聞いた。彼は砂漠に行き、いくつかの小石を拾ってくるが、翌朝に小石はすべてルビーやエメラルドといった宝石になっていた。彼は、お告げ通りに石を拾ったことに大喜びし、同時にもっと多く拾わなかったことを後悔して悲しんだ。最後に「学習においてもしばしばこれと同じことが起る」と添えられていた。 ゲバラの父親が英語版『モーターサイクル南米旅行記』に寄せた序文で、ゲバラの「学ぶこと」へのどん欲なまでの情熱に言及していた。ゲバラは、この旅で満足なだけ小石を拾っただろうか?どんな喜びや悲しみを得ただろうか? 旅をすると、私たちはいろいろな現実を見る。私たちの目と現実の間にはフィルターがあり、それは社会的通念や常識、育った環境や教育によって培われた人間性や価値観、それまでの経験や知識によって形成される。 旅は、そういうフィルターの性質を知る機会となり、またフィルターを変化させる。ただの小石が、かけがえのない宝物に変るときだ。それは自分自身を学ぶ過程、変化の過程にもなる。自分自身の本当の姿を知る。 その旅でゲバラはペルーで喘息の老女を診察したとき、彼女の苦しみを和らげるための医師の無力さを痛感し、このような人びとが人としての尊厳をもって生きることができるようになるためには、「ばかげた身分制度に基盤をおいた物事の秩序」によって成り立っている社会が変革されねばならないと、と述べる。 南米大陸を北上するこの旅の体験をもとに貪欲にその社会の抱える問題に対する知識を蓄え、鋭い分析を加えていったゲバラは、同時に「自分自身」に近づいていったと言える。彼はアルゼンチンに生まれたにもかかわらず、キューバやコンゴやボリビアで、そして世界のどのような場所であっても、そこに住む人びとを苦しめている「不正」をただすために自らの命を惜しまないということを、のちに行動によって示した。彼はどこかの国の国民であろうとしたのではなく、チェ・ゲバラという一人の人間であった。 『モーターサイクル南米旅行記』を読んでいくと、ゲバラが旅の間に拾っていった小石が宝となって彼を豊かにすることがわかる。板に書かれた話の男は「小石をなぜもっと拾わなかったのか」と嘆いたが、宝石が今度は新しい不安や悲しみの原因になりうるのと同じように、「学ぶ」ことはときに私たちを苦しめる。「学べなかった」ことに対する後悔や嘆きよりも先にやってくるのは、「学ぶ」ことによって得た新しいフィルターのためにより多くのことが鮮明に見えてしまう苦しさだ。ちょうどゲバラが、喘息の老女をとりまく状況に対して医者としての自分のの無力さに苦悩したように。しかし同時に知識が彼を自由にしていくのも分かる。自分にとって「公正なこと」が明確になり、問題があればそれがどんな場所であっても自分にとって同じく問題であると確信するようになり、一人の人間として、それらの問題を冷静に分析しているのが分かる。 彼がどんな人物だったのか、どんな情熱に動かされていたのか、どんな自分を発見したのか、旅を通じて一人の人間がどんなものを得たのかということを、「チェ・ゲバラ」という名前から連想されるイメージから離れて、ここにある文章から直接感じ取ってみてはどうだろうか。> お終い

Posted by ブクログ

2020/07/23

若き日のチェ・ゲバラの南米大陸旅行日記。 主な舞台となる国はアルゼンチン、チリ、ペルーです。 前半は若者の放埓な旅日記といった趣きですが、後半に入ると旅先で見聞きしたものへのシリアスな洞察が多くなり、のちの革命家として一面を伺わせまるものに変わっていきます。 モーターサイクル...

若き日のチェ・ゲバラの南米大陸旅行日記。 主な舞台となる国はアルゼンチン、チリ、ペルーです。 前半は若者の放埓な旅日記といった趣きですが、後半に入ると旅先で見聞きしたものへのシリアスな洞察が多くなり、のちの革命家として一面を伺わせまるものに変わっていきます。 モーターサイクルと題しながら、バイクでの旅はせいぜい序盤四分の一程度で故障している時期も多いため、あくまでバイク旅行記を楽しみにして本書を手に取る方はご注意を。

Posted by ブクログ

2011/01/05

革命家「チェ•ゲバラ」としてでなく、23才のゲバラとアルベルトという2人の医学生による、アルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビア、ベネズエラを巡る放浪記。タイトルには「モーターサイクル」とあるが、ポデローサⅡ号は、途中で壊れ、あとはヒッチハイク、イカダ、密航の旅となる。 男2人の図...

革命家「チェ•ゲバラ」としてでなく、23才のゲバラとアルベルトという2人の医学生による、アルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビア、ベネズエラを巡る放浪記。タイトルには「モーターサイクル」とあるが、ポデローサⅡ号は、途中で壊れ、あとはヒッチハイク、イカダ、密航の旅となる。 男2人の図太く、タフな旅行だが、 文学的な表現や、ユーモアが利いた比喩が多くて面白い。訳し方も上手なのだと思う。 印象的なのは、ペルーで誕生日を迎えたゲバラが、祝ってもらったお礼の演説のシーン。 最終的にはアルベルトはベネズエラのカラカスに留まり、ゲバラは帰国し卒業。再びアルベルトに会いに旅を始めた途中でカストロと出会って革命に加わったそうな。

Posted by ブクログ