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グランド・バンクスの幻影 ハヤカワ文庫SF
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グランド・バンクスの幻影 ハヤカワ文庫SF

アーサー・C.クラーク(著者), 山高昭(訳者)

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グランド・バンクスの幻影 ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1997/10/15
JAN 9784150112080

グランド・バンクスの幻影

¥220

商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

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2017/03/27

安心して読める面白さがあるが算数は要らない 表紙   6点浅田 隆 展開   6点1990年著作 文章   6点 内容 618点 合計 636点

Posted by ブクログ

2011/11/29

 「神の鉄槌」では幻滅したが、こっちは良かったなぁ。1990年の作品だが、とても良かった。  筋書きは、タイタニック号を引き揚げるという近未来のSF。もちろん、これにまつわるさまざまなドラマが展開される。私には無駄と思える登場人物も沢山いるが、それはそれなりにクラークがいいたい...

 「神の鉄槌」では幻滅したが、こっちは良かったなぁ。1990年の作品だが、とても良かった。  筋書きは、タイタニック号を引き揚げるという近未来のSF。もちろん、これにまつわるさまざまなドラマが展開される。私には無駄と思える登場人物も沢山いるが、それはそれなりにクラークがいいたいことを代弁させる役割として許してしまえる感じ。  中身は非常にハード。ハードSFと言う言葉が一斉を風靡した頃の流れがここにある。日本では(今はどうしているんだろうか)堀晃氏等がハードSFをよく書いており、私も好きだ。ハードSFって明確な定義は知らないが、要するにひとつふたつの虚構(仮定)を除けば、かなり理論的な展開が存在することだと思う。  この作品ではマンデルブロー集合の話がある。数学に詳しくなくても、その魅力はパソコンなりでよく見る形だけに一般に知られているだろう(だから私も知っている)。タイタニック号の引き揚げという目でこれを見るとあまり面白くない(お決まりの結末)。  でも、それが大きな背景となっており、その背景の中でいろんなドラマなり論理的な楽しさがあるというのがクラークの雰囲気かな。地球から一気に宇宙空間に飛ぶエピローグのキレもいいと思うし、クラーク自身による25ページに及ぶ謝辞や資料、講演会記録なども読みごたえがある。  物語の中で引用するにもっともふさわしいところを私の言葉で少し書いてみる。 問題1:  2つの正四面体がある。この2つを放して置くとき、面の数は合計いくつか。 答え1:  8。(当たり前) 問題2:  2つの四面体のひとつの面をくっつけて1つの立体を作る。新しくできた立体の面の数はいくつか。 答え2:  6。(互いにくっついた面がひとつずつ消えるから、これも簡単) 問題3:  正四面体とピラミッドがある。この2つを放して置くとき、面の数は合計いくつか。 (正四面体の全面の三角形とピラミッドの側面の三角形は等大とする) 答え3:  9。 問題4:  正四面体とピラミッドのひとつの面(三角形)をくっつけて1つの立体を作る。 新しくできた立体の面の数はいくつか。 答え4:  7。  さて、答えの1~4の中に間違いがある。もちろん、トンチではない。これが頭の中で解る人がいれば私は感動する。私は絵を書いてようやく理解できた。とても面白いのでこの立体を作ろうかと思うほどだ。作品には直接関係ないが、面白い問題だったもので。

Posted by ブクログ

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