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イスラーム世界の興隆 世界の歴史8
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イスラーム世界の興隆 世界の歴史8

佐藤次高(著者)

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イスラーム世界の興隆 世界の歴史8

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1997/09/22
JAN 9784124034080

イスラーム世界の興隆

¥385

商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2013/08/27

ムハンメドの開教に始まり、ムスリム帝国が出来ていく。その拡大していく様を詳細に描いているのですが、登場人物が同じような名前ばかりで少々分かりづらいでした。現代に繋がるシーア派とスンニ派の対立の淵源。ウマイヤ、アッバース、後ウマイヤ王朝、ファルーク朝、マムルーク朝の興亡、スペインの...

ムハンメドの開教に始まり、ムスリム帝国が出来ていく。その拡大していく様を詳細に描いているのですが、登場人物が同じような名前ばかりで少々分かりづらいでした。現代に繋がるシーア派とスンニ派の対立の淵源。ウマイヤ、アッバース、後ウマイヤ王朝、ファルーク朝、マムルーク朝の興亡、スペインのコルドバの反映など興味深い歴史です。現代にあれだけ世界的に広がりを見せているイスラムの秘密を知りたいと思ったのですが、なぜあれだけ拡大していくことが出来たのかは今一つ分かりませんでした。エルシド、サラディン、バイバルス、チムールなどの英雄も逆の立場から見ると違って見えます。

Posted by ブクログ

2012/10/22

激動のイスラム世界の14,5世紀までの歴史を一望。日本人にはうまく想像できないかもしれない。たとえば、「フルースィーヤ」は本当に「騎士道」なのかなど、翻訳の問題。しかし、サラディンなどイスラム社会側に思い入れをするということもなく、ニュートラルで、それでいて著者の体験談(図書館で...

激動のイスラム世界の14,5世紀までの歴史を一望。日本人にはうまく想像できないかもしれない。たとえば、「フルースィーヤ」は本当に「騎士道」なのかなど、翻訳の問題。しかし、サラディンなどイスラム社会側に思い入れをするということもなく、ニュートラルで、それでいて著者の体験談(図書館での調べもの、カフェに座っているときなど)も踏まえた堅苦しくない巻。最初の方で柔らかく概観を提示(=伏線)しながら、少しずつ内容を詳細にしていく書き方は、アカデミックな内容なのに推理小説のよう。「ムハンマド」が多すぎる…。

Posted by ブクログ

2010/09/27

進学校に勤めていらっしゃる世界史の先生方に話を伺うと、よく出てくる本が中央公論社の『世界の歴史』シリーズです近年の(とはいっても今ではすでに発刊されて10年以上立ちますが)歴史学界の動向を踏まえた歴史の流れを平易な文章で記述されており、受験世界史を語る上で大いに参考になる、とくに...

進学校に勤めていらっしゃる世界史の先生方に話を伺うと、よく出てくる本が中央公論社の『世界の歴史』シリーズです近年の(とはいっても今ではすでに発刊されて10年以上立ちますが)歴史学界の動向を踏まえた歴史の流れを平易な文章で記述されており、受験世界史を語る上で大いに参考になる、とくに論述対策では欠かせない本であるという評価をよく耳にします。確かに世界の通史を一般向けに書いた本ではこのシリーズが今のところ最新であり(山川の『世界各国史』シリーズはその性格上他地域との横のつながりが見えにくく、講談社の『興亡の世界史』シリーズは通史という形をとっていない)、最近文庫化もされて手に入れやすい本です。ということで、私も時間を掛けて全巻を読破しようと模索しています。で、今回はちょっと興味のありますイスラームということで手にしました。イスラーム王朝の興亡は、アッバース朝の衰退あたりからややこしくなり、モンゴルが中央アジアを席巻する以前のこの地域のイスラーム王朝で高校世界史に登場するものだけでも挙げてみると、サッファール朝、サーマーン朝、ブワイフ朝(以上イラン系)、カラ=ハン朝、セルジューク朝(小アジアではルーム=セルジューク朝が分立)、ホラズム朝、ガズナ朝(以上トルコ系)、ゴール朝(トルコ系かイラン系か異論有り)があります。エジプト以西でもトゥールーン朝、ファーティマ朝、アイユーブ朝、マムルーク朝、ムラービト朝、ムワッヒド朝、イドリース朝、後ウマイヤ朝、ナスル朝、マリ王国、ソンガイ王国なんかがでてきます。これらを系統づけて関連づけて生徒たちに説明するのは骨です。本書はこうした最もややこしい時代のイスラームを効率よく、ときにはエピソードをちりばめながら書かれてあるので、とても役立ちました。とくにセルジューク朝で活躍したニザーム=アルムルクとイラン系の大詩人ウマル=ハイヤーム(と暗殺教団を組織したイブン=サッハーブ)とが同じマドラサで学んだ親友同士という伝説があることに大いに関心を持ちました。これは伝説の限りを出ないものですが、この伝説を知っておくことによりウマル=ハイヤームがセルジューク朝で活躍した詩人であることを確実に覚えます。もっというならば、イラン最高の詩人とうたわれるフィルドゥシーとの区別も付けやすくなります(彼はガズナ朝の詩人)。要はこれで彼らの出身がどっちか迷わなくなるということです。伝説やエピソードは単に興味深いだけでなく世界史学習の手助けにもなります。そのような話を少しでも多く仕入れるためにも、こうした世界史シリーズを読み込むことを続けていきたいと思います。

Posted by ブクログ

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