悲しみ君、さよなら 角川スニーカー文庫

高橋三千綱(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川書店/
• 発売年月日: 1997/07/01
• JAN: 9784044433017

商品レビュー

2021/09/09

かつて学研だか旺文社だかで出していた「Vコース」という
受験雑誌に連載された作品
オカルト要素はゼロ
しかしクエストの依頼を受けてクリアしていく構成が
いかにも90年代のスニーカー文庫だった
…かもしれない
父の失業という、作者にとっての定番モチーフを導入として
元剣道部の男子高校生が
幼馴染の女子と共にヤミの便利屋を開業するという話
学園物の必殺仕事人である
いじめや恋愛絡みの荒事なども積極的にこなし
商売は繁盛するのだが
保守的な教師や警察から目をつけられ
また依頼もエスカレートのあげく
本格的な組織犯罪と対峙する羽目になり
限界を感じつつあったところ
自分自身の、解決不能な個人的問題に直面してしまうという
ビターエンドです

主人公は高校生というより作者の分身だし
昭和歌謡のパロディと思しきタイトルを見て想像つくように
発表時期に比しても、少々爺臭い印象がある
バブル崩壊直後、昭和への回帰を望む空気があったのは確かだけど

2012/09/17

展開が急すぎてあまりついていけませんでした(ヒロインの唐突な…)。主人公とヒロイン以外の「悲しみ君、さよなら組」メンバーもほとんど活躍しませんし、なんだかすっきりしません。

2011/09/24

親の会社が倒産した高校生が、金を稼ぐためにクラスメートと悩み相談を始める話。
始まり方の割に終わりは淡々とした印象。