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水の都の王女(上) ハヤカワ文庫FT
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水の都の王女(上) ハヤカワ文庫FT

J.グレゴリイ・キイズ(著者), 岩原明子(訳者)

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水の都の王女(上) ハヤカワ文庫FT

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1997/10/31
JAN 9784150202378

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商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2016/09/14

 一神教と多神教を信奉する社会が同時に存在している世界観。しかし、上巻ではまだ二つの世界は邂逅していないため楽しみは下巻に持ち越しである。  ダブル主人公なので視点は程よい感じに移り変わるのだが、今のところその二人にまるっきり接点がないのでこれが本当に繋がった物語なのか、正直戸...

 一神教と多神教を信奉する社会が同時に存在している世界観。しかし、上巻ではまだ二つの世界は邂逅していないため楽しみは下巻に持ち越しである。  ダブル主人公なので視点は程よい感じに移り変わるのだが、今のところその二人にまるっきり接点がないのでこれが本当に繋がった物語なのか、正直戸惑ってしまうほど。王女、青年ともに微妙なところで幕を引いてしまったのであらゆる意味で下巻を待つしかない。世界観は好感をもてるのだがなぁ……

Posted by ブクログ

2013/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このお話の世界はまるで土着の神話みたい。山や川や小さな石ひとつひとつに神が宿り、それらの神々は畏れ多いとともに生き生きしている。ただ静かに奉られているだけではなく姿を現して答えを返してくれる。人の姿になって少年と寝る女神とか、領域を荒らされて怒り狂う森林の神とか、懇願を聞き入れて土地を分けてくれる山の神とか。 そんなアミニズムな世界の中にあるただひとつの一神教国家、強大な力を持つ「大河の神」を奉る国の王女ヘジ。 お姫様だけれどあまり社交会ではなく、いつも護衛の青年ツェム(巨人と人間のハーフ)とふたりきり。10歳のときに親しかった幼馴染が神殿の奥深くへ連れ去られ、そのことをきっかけに大河の神と自分の一族について調べ始める。王宮図書館で気難しい司書ガーンの仕事を手伝わされながら古文書の読み方を学び、その昔大きな力を持ち神殿を破壊しかけた幼い王がいたという隠されたエピソードにたどり着く。 そしてその頃、ヘジに試練のときがやってくる。幼馴染同様に神殿の奥へと消え去るか、正式に王族のひとりとなるか…。 もうひとりの主人公は辺境の部族の少年ペルカル。成人した夜に小川の女神の恋人になり、その愛の虜となって、女神を苦しめる大河の神を討つことをひそかに決心する。ある日、部族長に誘われて森の神の元へ向かうのだが、畏まって土地を分けてもらおうとしている族長とは裏腹に、ペルカルの目的は森の神の元から、大河の神を討つための強力な武器を手に入れることだった。 最初のほうはいまいち盛り上がらない。 ヘジはお姫様らしく我がまま無鉄砲な探索ばかりしていてツェムを困らせているだけだし、ペルカルは女神にのぼせきって現実の責任を放棄したまま無謀な夢に酔っているし。そのうえ彼はかなり狭量で激昂しやすい。だいじょうぶか主人公? 主人公たちが幼いせいか文庫本という形態のせいなのか、しっかりした世界観のわりには重厚さがなくて、なんだか物足りないなーとも思っていました。でも主人公たちの紹介が終わり、悪霊や荒ぶる神々が姿を現し始めるとどんどんテンポがあがってくる。この世界が見えてくる。神々が世界の隅々まで満ちているのが。 下巻に入ると、思い上がったつまらない人間だったペルカルがぐっと成長してやや陰のある頼れる青年になるのだけど、その変化も見事。向こう見ずな怒りっぽさは薄まり、自分の運命を呪いながら戦う姿は格好いい。何故か突然彼についての描写まで洗練されたものになって白い肌に明るい巻き毛、灰色の目っていうのがすばらしく素敵に思えてくるから不思議。 下巻ではお話が完結せず、さらに「神住む森の勇者」という続編があります。

Posted by ブクログ

2011/08/29

ダブル主人公の片割れヘジが、10歳から始まったため、なかなか気持ちが入らず。ツェムですら17歳。子供過ぎて感情移入しにくぅーい。 一方のペルカルは15歳から。まあこっちは順当に愚かでイキオイだけの若者感で楽にスタート。 アフリカや南アメリカの神話を彷彿とさせるなー。

Posted by ブクログ

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