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あかちゃんと動物 ちひろ美術館7
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1997/09/01 |
JAN | 9784062612548 |
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あかちゃんと動物
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あかちゃんと動物
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商品レビュー
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ちひろさんの「赤ちゃんと動物」の画集ですね。 ちひろさんの絶筆は「あかちゃん」でした。 黒柳徹子さんによると、『「あかちゃん」を描かせたら当代随一の画家』とちひろさんはいわれたそうです。 ちひろさんの詩 その辺に赤ちゃんなんかいると 自分のひざの上に置いておきたい。 親...
ちひろさんの「赤ちゃんと動物」の画集ですね。 ちひろさんの絶筆は「あかちゃん」でした。 黒柳徹子さんによると、『「あかちゃん」を描かせたら当代随一の画家』とちひろさんはいわれたそうです。 ちひろさんの詩 その辺に赤ちゃんなんかいると 自分のひざの上に置いておきたい。 親はどうしても さわらずにいられないものじゃないかしら。 私はさわって育てた。 小さい子どもがきゅっとさわるでしょ、 あの握力の強さはとてもうれしいですね。 あんなぽちゃぽちゃの手から あの強さが出てくるんですから。 そういう動きは、 ただ観察してスケッチだけしていても描けない。 ターッと、走ってきてパタッと飛びついてくるでしょ、 あの感じなんてすてきです。 そして、動物たちの作品。メルヘン的な表現で優しさと安らぎを感じます。 ちひろ美術館の広松由希子さんは いわさきちひろは、「平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます」という言葉を残しています。若いころから培ってきた観察力と素描力のうえに立ち、またひとりの母親として、無力な小さい命を見つめ、抱きしめるような気持ちで描き続けました。 と語っています。 命の大切さと平和の願いをこめた作品集ですね。
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何かの授業のようだけど、この本を見つけたら、15ページ目だけでも見て欲しい。 他のページとは少し違う、色数の少ないシンプルな構図の絵が載っているはずだ。 絵の次は、下の注釈を見て欲しい。 描かれた年、1974年という言葉に続けて、その絵にしかつけられていない注釈が、括弧付きで添え...
何かの授業のようだけど、この本を見つけたら、15ページ目だけでも見て欲しい。 他のページとは少し違う、色数の少ないシンプルな構図の絵が載っているはずだ。 絵の次は、下の注釈を見て欲しい。 描かれた年、1974年という言葉に続けて、その絵にしかつけられていない注釈が、括弧付きで添えられている。 (絶筆)と。死の床で、最後の最後に描かれた絵だ。 色数が少ないのは、絵の具を選び、筆に含ませ紙に乗せていく、今まで何万回と繰り返した動作すらもままならない程に衰弱していたからだ。 こどもを描いたのは、これまで幾度も選んだモチーフだったから、資料や実物を手に取る体力が無くても、記憶だけで描けたからだ。 そんなぎりぎりの状況で、それでも筆を離さなかった。柔らかな絵を描いた。 なんで離さなかったんだろうか。なんで描けたんだろうか。 強靱な精神力と柔らかな筆致、死の床の自分と生き生きとした子ども、相反する物のように見えて、その根っこの部分はきっと一緒だ。 彼女の絵は、それら二つがうまく同居しているのかもしれない。 はしゃぐ子ども達の絵になぜか寂しさを感じるように、ひとりぼっちの子どもの絵からぴしりとした強さを感じるように、この本は対を為す性質を抱えている。 画家の最後の作品は、いつも見る側にさみしさを連れてくる。 もう、これ以上は無いんだと、この人の作品を初めて見る感動は二度と味わえないんだと、現実を突きつけられたような気分になる。 画家の最後の作品は、見る側に安堵感をもたらしてくる。 この人は、画家として死ねたのだと、自分の分身や子供・意志みたいなものを残せたのだと、そう思うと少しほっとする。
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