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社会病理を考える SEKAISHISO SEMINAR
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 世界思想社/ |
発売年月日 | 1997/06/30 |
JAN | 9784790706564 |
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社会病理を考える
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※このレビューにはネタバレを含みます
「社会問題は価値を基準にして判定されるのだとする常識を逆転させ、ある現象が社会問題であると人びとに納得させるための根拠として持ち出されるのが価値だ、というのがキツセらの主張である。彼らによれば、価値とは、自分のクレイム、苦情、または要求を裏づけるために、人びとが行う説明である。」(63) この指摘が示すように、価値や道徳といった拠り所は、なにごとかが危機に陥った際にようやく顕在化するのが常である。成員が見向きもしないものを本質的だといって問題化するのは、やはり相当な苦労がいることになる。 また、動かしがたい法によって規定されるはずの犯罪ですらも、検挙にいたるまでの手順で、その時代の病理へのまなざしによる制約が入り込むことによって、価値可変的なものとなる。ある時代においては極刑を受けたであろう行為が、時代を経てそれほど問題とはされない行為に「格下げ」されることは往々にしてありうる。尊属殺もその一例であろう。 社会学における「病理」の(主にアメリカにおける)学説史の基礎をおさえるのには、分量のコンパクトさもあって適している。だが、後半の少年犯罪やいじめ問題にまつわる議論を、より展開してほしいところだった。正直なところ、前半で振り返った理論のおさらい以上のものを読み取ることができなかったのは残念であった。
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