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時計じかけのヨーロッパ 近代初期の技術と社会
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時計じかけのヨーロッパ 近代初期の技術と社会

オットーマイヤー(著者), 忠平美幸(訳者)

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時計じかけのヨーロッパ 近代初期の技術と社会

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社/
発売年月日 1997/06/18
JAN 9784582532159

時計じかけのヨーロッパ

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2021/02/21

初期近代ヨーロッパの様々なジャンルに登場する時計および天秤を用いた比喩に着目して、近代ヨーロッパの思考様式・秩序構想を技術との相関関係において明らかにする研究。第一部では、大陸ヨーロッパにおける時計技術の発展、そしてそれに伴う世界や国家を時計に擬える語法の豊富な例が示される。著者...

初期近代ヨーロッパの様々なジャンルに登場する時計および天秤を用いた比喩に着目して、近代ヨーロッパの思考様式・秩序構想を技術との相関関係において明らかにする研究。第一部では、大陸ヨーロッパにおける時計技術の発展、そしてそれに伴う世界や国家を時計に擬える語法の豊富な例が示される。著者はそれを検討した上で、大陸の権威主義的な思想と時計の比喩の愛好には密接な関係があることを説く。第二部では、イギリスにおける時計に対する反発や天秤のような自動制御システムへの言及が、イギリスの自由主義の興隆と密接に関わっていることが説かれる。第一部の時計の比喩の分析は、細かな点はさておき大陸ヨーロッパの思考様式の本質に迫るものである。しかし、第二部は、天秤=均衡という比喩が考察の出発点となるのだが、例えばバランス・オブ・パワーのような概念が、ボーリングブルックのような人々によっても、必ずしも自動制御システムとして捉えられていないことが史料によって示されているという点で、時計の比喩が頻出する第一部と比べると分析に物足りなさがあることは否めない。とはいえ、技術と政治・社会的概念の相関関係を追跡する「概念の社会学」として、非常に興味深い研究書。

Posted by ブクログ

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