死の微笑 文春文庫

ハインツ・G.コンザリク(著者), 畔上司(訳者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋/
• 発売年月日: 1997/06/10
• JAN: 9784167309756

商品レビュー

2009/11/14

　香港を舞台に、微笑を浮かべたままトランス状態で殺人を犯し、そのまま肝臓が破壊されて死んでしまう謎の事件が起こる。その病原菌を追うドイツ人医師の話。
　香港の独特の雰囲気や、西洋と東洋の価値観の違いとは、そういうのはよく出てる。でもって、確かに面白い。
　が、主人公がねぇ。なんか、状況にひたすら流されてるんだけど、その流され方もゴダードみたいに情けなく流される訳じゃないから、読んでてなんか不愉快。
　でもって、最後のオチも……まぁ、これが香港式って言えばそうなのかもしんないけど、なんだかよぉ。