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遊牧民から見た世界史 民族も国境もこえて
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞社 |
発売年月日 | 1997/10/02 |
JAN | 9784532162290 |
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遊牧民から見た世界史
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遊牧民から見た世界史
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1997年刊(文庫の増補版あり)。著者は京都大学文学部教授。視点を転換させる書は数多存在するが、本書もそれ。中東・中華帝国・印度・欧州史は、書籍も多く、各々独立して学習することが多い。ところが、これを逆、つまりユーラシア大陸内陸から周辺を見ればどう映るか。本書は、内陸部で生活する遊牧生業者が形成した国家の目線から叙述した書。①匈奴(遊牧生業連合体)と漢帝国との長期間の対決、②隋唐帝国との区分は誤謬で、五胡十六国時代から北魏を経て唐、契丹までは全体的に共通基盤の国家、③元は海洋国家を志向など、驚嘆の内容。 ただし、こちらの世界史の基礎知識と、ユーラシア大陸の地理的知識が足りないため、多面的に展開する議論についていくのが難しいところもあった。特に、遊牧生業連合体の名前・民族、展開地域は多様で、かつ時代によっても変遷している。ついていくのが大変でした。要再読。
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単語に使われる文字から対象のイメージが先行してしまうのは分かるが、その部分について触れた文が挟まれる所が微妙に読みにくかったです。 遊牧民から見ると、今まで持っていた歴史観が如何に欧米や中華視点に染められていたかが分かります。 『書いたもの勝ち』というのもうなずけます。
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漢族vs遊牧民! 東アジアの歴史は、この両者の対立・抗争の歴史だと言っても過言ではありません。 中国に学ぶところの大きかった日本では、中国(漢族)中心の史観により、「中華の文明人と、それに敵対する草原の野蛮人」という図式が支配的でしたが、本書は逆に遊牧民の視点から見た歴史です...
漢族vs遊牧民! 東アジアの歴史は、この両者の対立・抗争の歴史だと言っても過言ではありません。 中国に学ぶところの大きかった日本では、中国(漢族)中心の史観により、「中華の文明人と、それに敵対する草原の野蛮人」という図式が支配的でしたが、本書は逆に遊牧民の視点から見た歴史です。 チンギス・ハーン(成吉思汗)のモンゴル帝国が中心ですが、古代の匈奴から鮮卑・柔然・突厥・沙陀などの遊牧民の歴史も綴っています。 漢語史料に頼る「中国史」としてではなく、ペルシャ語・モンゴル語・パクパ文字史料からも照らした「ユーラシア史」という広い視点は、遊牧民についての従来の評価を改めさせられます。 農耕民より、遊牧民の方が海上に興味を示し、船舶を重視するというのは興味深いです♪ ただし、中華中心史観に一石を投じ、新しい視点を提供するのはいいですが、幾分漢族側を過小評価してるきらいもありますねw 「漢族は、遊牧民にやられっぱなしか、遊牧民の温情で辛うじて生き延びていられるヘタレ民族」 とでも言いたそうな印象を受けますが、逆に漢族の側が遊牧民を圧倒した事実はほとんどスルーしてますwww 著者は京都大学教授で、クビライ・ハーン(忽必烈汗)研究の大家ですが、中国の三国時代の記述では漢族の英雄・曹操の出自などで明らかな事実誤認をしていたのが残念ですね。 ニン、トン♪
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