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江戸の小さな神々
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社/ |
発売年月日 | 1997/08/20 |
JAN | 9784791755653 |
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江戸の小さな神々
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TOKYO BOOK PARKという古本まつりを以前、東急ハンズ横浜店で開催した。 そこで見つけた掘り出し物が今回の本だ。 江戸の切絵図類を見ると、一つの特徴を著者は見出した。それは、屋敷や町家が立ち並ぶ間に、火除地があり、そこに必ず稲荷の小祠が祀られている。 ...
TOKYO BOOK PARKという古本まつりを以前、東急ハンズ横浜店で開催した。 そこで見つけた掘り出し物が今回の本だ。 江戸の切絵図類を見ると、一つの特徴を著者は見出した。それは、屋敷や町家が立ち並ぶ間に、火除地があり、そこに必ず稲荷の小祠が祀られている。 町裏の会所地に位置する稲荷は地域の守護霊であったことを示していると述べている。 神様や仏様にも流行り廃りがあると著者が指摘している。一般に見られる共通点を挙げている。 1.信仰対象の神仏がきわめて雑多である 2.信仰に永続性がなく、流動的である 3.霊験が個別的・機能的に説かれている 4.その伝播には地域的制約がある 5.流行神出現の形態には土中出現、空中出現、海上・河流漂着の3つのタイプがある 6.流行神出現にあたって、それを宣伝する宗教者たちが介在している いろいろな理由から流行神が生まれたのか。医学や科学が発達していない時代だけに、神仏にすがりたくなるのはわかる気がする。 読んでいて驚いたのは、海から漂流してくる死体を日本の漁村ではよろこんでいたそうだ。その理由は、流れ仏あるいは流れ人と称せられて、大漁の兆しだと言われるからだ。 祀られることなくさまよっている死体を拾い上げて祀ることで、亡霊が鎮まり幸運をもたらすに違いないというと思っていたと述べている。 ものは考えようだな。 現世のご利益を求めて、神仏願かけの番付や神社仏閣巡拝の案内書ができて普及した。この現象は、江戸時代中期以降の江戸に顕著に表れたと指摘している。 それに対して農村では、個人の願いというよりも共同体としてのムラ全体の祈願、例えば雨乞い、日乞いなどだ。 今も何かを祈願しに神社仏閣に参拝する。そういう意味では、これからも日本人にとって欠かせない場所であり続ける。
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