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『源氏物語』を楽しむ 恋のかけひき 丸善ライブラリー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 丸善/ |
発売年月日 | 1997/07/20 |
JAN | 9784621052372 |
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『源氏物語』を楽しむ
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商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
光源氏との関係図や著者の見解があり、小説や漫画より、源氏物語の内容がよく分かる気がしました! 光源氏や各恋人たちの性格や人柄が分かりやすく考察されており、彼らの気持ちに寄り添える部分がありました。
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ストーリーや会話、地の文を楽しむ他に、歌(部分しか書かれていない場合も)を推測する楽しさがあるのだということを知ることができた。あと、歌を贈りあったかどうかで関係も読み取れるなんて。また、ある単語がトータルで何回使われていて、それはどんなふうに使われているかという文学部みたいな読...
ストーリーや会話、地の文を楽しむ他に、歌(部分しか書かれていない場合も)を推測する楽しさがあるのだということを知ることができた。あと、歌を贈りあったかどうかで関係も読み取れるなんて。また、ある単語がトータルで何回使われていて、それはどんなふうに使われているかという文学部みたいな読み方もあるのだなと認識した。こういう読み方は、著者・作者を研究上では、当然されるものだろうけど、本人も気づかなかった特徴や人間性などがあぶり出されそうで、される側の著者・作者の立場を想像すると、少し気恥ずかしい気持ちになるかもしれない。「宇治十帖」や今回書かれていなかった恋の形も読みたかったな。
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「源氏物語」を題材にした本ではあるが、他とは視点が異なる。本書は光源氏と女性たちとの”会話”にスポットをあてて、登場人物たちの恋心を紐解こうというのである。現代とは異なる風俗・文化などを抜きにして(完全に無視することはできないが)、恋人たちのやりとりのみを見てみると、思わぬ発見が...
「源氏物語」を題材にした本ではあるが、他とは視点が異なる。本書は光源氏と女性たちとの”会話”にスポットをあてて、登場人物たちの恋心を紐解こうというのである。現代とは異なる風俗・文化などを抜きにして(完全に無視することはできないが)、恋人たちのやりとりのみを見てみると、思わぬ発見があったりするものだ。 光源氏が関わった全ての女性について述べているわけではなく、プロローグとエピローグを除くと次の9章からなっている。 「人妻との恋(光源氏と空蝉)」 「はかなき恋(光源氏と夕顔)」 「秘められた恋(光源氏と藤壺)」 「老女房の誘惑(光源氏と源典侍)」 「妻と愛人(光源氏と葵の上と六条御息所)」 「幸福な結婚(光源氏と紫の上〈一〉)」 「中年の恋(光源氏と玉鬘)」 「破綻した結婚(光源氏と紫の上〈二〉)」 「不幸な結婚(光源氏と女三の宮)」。 会話の解釈にも様々あるのだな、ということを発見。当時流行していた歌などに用いられる言葉を引用した会話は、元になる「歌」はどれなのか、というところを違えてしまうと、当然意味するところも異なってくるわけだ。当時の人々はまたハッキリとものを言うことをせず、そうやって「ほのめかす」ことが大好きなのである。その意味するところを察するくらいできないと、教養人・風流人とは扱って貰えないのだから大変だ。清少納言のダンナに少し同情(苦笑)。 閑話休題。 こうやって「会話」を中心に「源氏物語」を見てくると、各々の女性たちの個性というものがより浮き出てくるように思う。あとがきで著者が書いているように、”空蝉”の聡明さ、”葵の上”と”六条御息所”との相似など、これまで持っていた印象とは異なった女性像ができあがってくる。”紫の上”の愛らしさ、幸せから絶望への移り変わりなども息苦しいほど身に迫ってくる。やはり男女の会話というものは千年の時を経ても変わらぬものなのかもしれない。 できれば”朧月夜の君”、”明石の上”との会話も取り上げて欲しかった。”末摘花の君”も面白そうである。”朝顔の君”なども。”源典侍”もよいけれど、それよりは・・・と思うのだけれどどうだろうか。 私は紫式部よりも清少納言が好きなのだが、それでも「源氏物語」は面白いと思う。単なる色恋沙汰を綴っただけの物語とも言えるけれど、光源氏とであう女性陣がとても個性的で、それぞれの魅力を持っているのだ。光源氏とのやりとりもその個性が出ていて面白い。 当時の読者たちが先を競うように続きを読みたがった気持ちがとてもよくわかる。
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